ゴーン前会長の弁護人、弘中惇一郎氏が会見(全文1)大変奇妙な刑事事件
無罪を勝ち取れる自信はどれくらいあるか
記者2:【ラウリー 00:23:46】と申します。フリーランスの記者です。2つほど質問があります。先ほども無罪という評判があるという話があったんですけれども、今回も無罪を確保できるという自信のほうはどれぐらいありますでしょうか、というのがまず1つ目の質問です。そして今回の件の背景には、やはり検察のほうが今回の背景にあるのでしょうか。検察のほうがリードをしているのか。またはもっと上のほうの政治的な動きが背景にあるのかについてお願いします。 弘中:まだ始まったばかりですので、あまり大胆なことは言えませんけれども、私とするとこれは無罪が取れておかしくないのではないかというふうに思っています。 それから2つ目の質問ですけれども、今、検察とそれからその上という話がありましたけども、もう1つそのやっぱり、日産というものの会社、それからそこに絡んでるかもしれないかもしれない経産省、その辺りとどういうふうにリンクしているのかなという点については、注意をしています。 司会:(英語)
今回の裁判で日本の政府や司法が関係
記者3:ドイツの記者です。以前の質問とも関連しますが、今までの弘中さん先生の事件なども、例えば小沢さんも鈴木宗男さん、そしてホリエモンの件も同じことだったと思うんですけれども、日本の政治の中で、日本の経済などの中で権威のある人たちと戦うような事件があったと思います。自民党ですとか経団連などのケースだったんですけれども、今回も日本の政府、司法のほうがある意味で、関係しているのか。そこの関係についてどういうふうに今、分析をされているのか。そしてそれをどういうふうに破ることができるのかについてのご意見をお願いします。 弘中:そうですね、エスタブリッシュメントがやられた事件というのはいくつか確かにやってきましたが、それは鈴木宗男さんの裁判のときに、佐藤優さんが国策捜査という言葉で説明しましたけども、時代の変わり目、ある大きな政策の転換点のときに、何かそういうそれまでの社会を代表した人がひどくたたかれるということがあると思うんですね。 ですから、私も最初に冒頭説明しましたように、今回の事件10年以上前のことを今になって蒸し返すというのは、今の世界のいろんな経済的な動きであるとか、政治の動きということとリンクしているんじゃないかと思って取り組んでいきたいと思っています。 通訳:まず、通訳からの補足なんですけども、先ほどの関係について、癒着の関係があるのかということでした。 司会:はい。日本の記者から1人手が上がりましたので、【コバヤシ 00:29:18】さん。