日の出のような明るい未来を…夜間中学に「和歌山あけぼの中学校」命名の坂口さんに感謝状
和歌山市は、来年4月に同市六十谷の市立和歌山高校内に開校予定の夜間中学の校名「和歌山あけぼの中学校」を提案した同市の無職、坂口義弘さん(72)に感謝状を贈った。 市が5月に校名を公募したところ164件の応募があり、坂口さんの「あけぼの」が「学校の幕開けを連想させてふさわしい」などと評価された。 坂口さんは、市のホームページで校名募集について見かけたことがきっかけで応募。会社員時代に早朝に大阪に向かう電車から眺めた日の出や、趣味の釣りで日の出前に出かけて徐々に明るくなる光景をイメージして名付けたという。 感謝状を手渡した尾花正啓市長は「『あけぼの』というのは、今から日が昇る未来を象徴するようないい名前。名前に恥じないような夜間中学にしていきたい」と意気込み、坂口さんは「明るく朗らか、健康的で、生徒や先生、スタッフのみなさんが分け隔てなく自由に話ができるオープンな校風となれば」と期待を込めた。 市立夜間中学の生徒募集は今月29日まで受け付ける。問い合わせは和歌山市教育委員会学校支援課(073・435・1139)まで。