ポール獲得が報われることを願うジョビナッツィ「51号車にふさわしい」結果を得る好機/WECオースティン
フェラーリAFコルセのドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィは、今週末アメリカのテキサスで開催されているWEC世界耐久選手権第6戦『ローンスター・ル・マン』で51号車フェラーリ499Pがポールポジションを獲得した後、これが決勝レースで彼らに「ふさわしい」結果を得るチャンスになることを願っている。 【写真】ポールポジションを獲得した51号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ) 30歳のイタリア人ドライバーは、8月31日土曜の午後にサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で行われたハイパーポールセッションで、フェラーリのワン・ツーをリードし、ロバート・クビサ駆る83号車フェラーリ499P(AFコルセ)を0.277秒差で退けた。 ジョビナッツィはフェラーリワークスドライバーの同僚であるジェームス・カラドとアレッサンドロ・ピエール・グイディとともにフェラーリ499Pの51号車をシェアしている。彼らの今季ベストリザルトはル・マン24時間での3位。これが唯一のポディウムフィニッシュとなっており、ドライバーズランキングは8位に沈んでいる。 しかし、元F1ドライバーのジョビナッツィは、これはイモラでのシーズン第2戦以降のパフォーマンスを反映したものではないと考えており、COTAで彼らの運命を好転させるために、ポールポジションが理想的なプラットフォームになることを望んでいる。 「(金曜の)プラクティス1から、僕たちは速いクルマと良いペースを持っていることを示してきた」とジョビナッツィは語った。「昨日(のFP2)は1番手だったし、今朝のFP3でも素晴らしいラップだったけれど、トラックリミットのせいでタイムでは示せなかった」 「クルマのパフォーマンスに本当に満足している。昨日もペースは本当に良かった。だから、明日(の決勝レース)は仕事を完璧に終わらせたいと思っているんだ」 「今年の51号車はペースに対して結果が付いてきていない。明日はそれを好転させるべく、レースに向けてすべてをまとめよう」 姉妹車50号車のタイムアタックを任されたアントニオ・フォコは、日曜のレースに向け3列目5番グリッドを確保。このクルマはトップ5に送り込まれた3台目のフェラーリ499Pとなった。 僚友のマシンに0.428秒差をつけたジョビナッツィは、「83号車が僕の隣にいることはフェラーリにとって良いことだ。アドバンテージになるし、50号車もすぐ後ろにいる」と述べた。 「僕たちは速いクルマを持っていることを示したと思うが、おごることなく戦略を賢くする必要がある。明日の天候がどうなるかを見てみよう。賢くやれば明日は良い結果が得られるはずだ」 2台のワークスカーで見られたペース差について尋ねられた彼は、COTAでのプッシュラップのコントロールが優れていたからだと答えた。 「このトラックでは、非常に暑いコンディションとなることが多いが、高速セクションの後の非常に遅い最後のセクターでも生き残るように努力する必要がある。オーバードライブしないようにしてリヤ(タイヤ)をクールに保ち、ラップの終わりに良いクルマを持っていなければならない」 「それが速く走るための戦略であり、大きな違いにつながったのだと思う」 一方のフォコは、予選でフェラーリ499Pから最大限の力を引き出すことができなかったと認め、「僕もときどき人間になるんだ」と冗談を言った。 「最初の予選かなりうまくいった。ハイパーポールに向けて小さな変更をして、それが助けになると思っていたが実際には少しトリッキーだった」 「自分のキャリアの中で最高のラップではなかったのは確かだ。こんな日もあるよ」 「レースは長いので、それに集中する必要がある。コンディションが変化することもあるため(状況に応じて)最大限の力を出すことが重要だ」 [オートスポーツweb 2024年09月01日]