「成功する経営者には意外と発達障害の人が多い」ニトリとドンキ、2人のレジェンド創業者が語る“意外な共通点”《似鳥昭雄×安田隆夫》
発達障害は「特性」
似鳥 そうそう。私も普通の会社に勤めて、普通の生活を送っていたら、絶対成功しなかった。 以前、とある企業の創業者とお会いしたんですが、その方も自分で発達障害だと言っていました。日本だけではなく世界を見ても、成功する経営者には、意外と発達障害の人が多いんですよ。発達障害は病気ではなくて、特性ですから。 安田 今日の対談テーマは、「運と経営」じゃなくて、「発達障害と経営」に変えた方が良いかもしれないですね(笑)。 でも似鳥さん、あなた、数字にはめっぽう強いじゃないですか。 似鳥 確かに、電卓よりも速く計算できますね。 安田 人との付き合い方とか、親しくなるスピードも、似鳥さんには敵いませんよ。普通のことは不得意だけど、ある面で特異な才能を持つからこそ、経営者として成功できるのではないですか。 似鳥 家内からは、「他の人が普通にやれることはできないけど、人のやらないことをやるのがあなたね」と言われます。 安田 まさにそうですよ。 似鳥 組織の中で決められたことを実行するのは苦手ですが、自分から何かをやるのは向いている。 安田 これも運ですよ。秀でた才能をとことん掘り下げて、我を生かすのはこの道しかないと果敢に挑んだ。これが開運になった。 似鳥 確かにそうですね。でも、似鳥昭雄という学生が新卒採用試験に来ても、会社勤めは難しいだろうから、採用しないだろうなあ(笑)。 ◆ 本記事の全文( 「ドンキとニトリで、めざせ地球制覇! 創業者2人が本音トーク 」)は、「文藝春秋」2024年12月号と「 文藝春秋 電子版 」に掲載されています。この記事で言及された発達障害と経営の話題に関心がある方は、下記の記事もおすすめです。 似鳥昭雄×勝間和代「発達障害は才能です」 勝間和代×岩波明「『発達障害』医師と患者の対話」
似鳥 昭雄,安田 隆夫/文藝春秋 2024年12月号