【動画】21日の天気 - 鹿児島県で線状降水帯発生 九州南部は大雨に警戒 近畿~関東も雨脚強まる(21日7時更新)
梅雨前線の活動が活発となり、九州南部を中心に大雨となっていますが、けさ(金)は鹿児島県で線状降水帯も発生し、災害発生の危険度が高まっています。午前中は活発な雨雲がかかりやすく、少しの雨でも土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要です。四国から関東にかけての太平洋側も雨となり、雨脚の強まる所があるでしょう。
前線が北上してきのう(木)から九州には活発な雨雲がかかり、南部を中心に大雨となった所があります。鹿児島県の指宿市では24時間で降った雨が400ミリを超えていて、記録的な大雨となっています。 きょう(金)も九州南部では非常に激しい雨の降った所があり、けさは鹿児島県で線状降水帯も発生して発達した雨雲が同じような場所に次々と流れ込み、災害発生の危険度が高まっています。
鹿児島県では午前中は線状降水帯が発生しやすく、非常に激しい雨の降る所がありそうです。周囲の状況が短い時間で悪化するおそれがあります。だんだん活発な雨雲が南に下がっていき、種子島や屋久島でも雨が強まるでしょう。あす(土)朝にかけての予想雨量は、九州南部の多い所で150ミリとなっていて、このほとんどがきょうの午前中に降る予想です。 すでに、これまでの大雨で地盤の緩んでいる所や増水している河川があります。山や崖の斜面、川の近くなどからは離れた安全な場所で過ごすようにしてください。
四国から関東にかけても朝から雨が降りやすく午前中は近畿や東海で雨の強まる所があるでしょう。午後になると西日本や東海からは雨雲が離れていきますが、関東は昼前後に本降りの雨となり、南部を中心に土砂降りとなりそうです。関東では雨が強まるのは一時的ですが、夕方から夜にかけて雨の続く所が多い見通しです。
きょうの雨で梅雨入りとなる所もありそうです。北陸や東北は晴れますが、北海道は北部を中心に雨の降る所があるでしょう。沖縄は夏空が広がりそうです。 晴れる北陸や東北は30℃近い暑さが続きます。西日本は午後になると日の差す所もあり、蒸し暑くなりそうです。東京は23℃の予想ですが、雨がザっと強まると20℃を下回って、一気にひんやりしてきます。羽織る物があると安心です。 あす(土)は東日本や東北で晴れ間もありますが、西から天気が下り坂で、日曜日にかけては九州や日本海側を中心に大雨のおそれがあります。本州付近もこの先は梅雨空となるでしょう。 (気象予報士・及川藍)