インカレ4強進出の桐蔭横浜大が笑顔のJリーグ加入内定者会見!主将DFは「家族の夢」兄妹でプロ
桐蔭横浜大が23日、Jリーグチーム加入内定選手合同記者会見を行った。今年夏にいわきFCとプロ契約を締結したDF五十嵐聖己(4年=尚志高)も出席。横浜FCに内定したMF遠藤貴成(4年=東福岡高)は体調不良のために欠席したが、6選手が登壇して意気込みを語った。 【写真】「イケメン揃い」「遺伝子を感じる」長友佑都の妻・平愛梨さんが家族写真を公開 桐蔭横浜大は前日22日に行われた大学選手権(インカレ)の準々決勝で大阪学院大を5-1で下して、優勝した一昨年度以来のベスト4に進出。インカレが開催されている栃木県の宿舎から神奈川県横浜市にある校舎に戻っての会見だったが、選手らは疲れた顔をみせず、笑顔で晴れ舞台に臨んでいた。 前日の試合でイエローカードを貰ったことで、準決勝は累積出場停止となるFW渡邊啓吾(4年=旭川実高/湘南内定)は「あいつがまたやってくれるでしょう」と、準々決勝で4得点と大爆発したMF笠井佳祐(4年=関東一高/新潟内定)に期待を寄せて決勝進出を託すと、「桐蔭横浜大の4年間がなければ、確実にプロになれることはなかった。大学で学んだことを生かし、活躍することで恩返ししたい」とプロ生活での意気込みも語っていた。 またWEリーグのちふれASエルフェン埼玉に所属するDF松本はなを妹に持つ主将DF松本太一(4年=広島ユース)は、「兄妹でプロになるというのは家族の夢でした。これからも切磋琢磨しあってプロの舞台で頑張りたい。J2昇格に向けて、開幕戦から自分の武器であるヘディングとフィジカルを開幕戦から発揮して、チームに貢献したい」と力強く話していた。 以下、安武亨監督の選手紹介とクラブ関係者コメント ●渡邉啓吾(湘南内定) 安武監督 「高校生の時に八城総監督の率いる桐蔭学園高校が試合をしたときにいい選手をみつけたと。こいつはプロになると。でも練習に来たときは全然いい選手じゃないなという感想だった。私一人だったら落としていたかもしれない。八城総監督の意見を聞いて入学してもらった。ハードワークと明るさ、チームへの貢献度は抜群。相手にとっては本当に嫌な選手に成長してくれた。一番4年間で成長した選手だと思います」 柳原裕強化部スタッフ 「2回ほど練習に参加してもらって、ハードワークやボールキープを評価して獲得した。そこからとんとん拍子で話が進んで、鳥栖戦で出場した。おそらくその時のパフォーマンスは残念がってましたし、安武さんと話しても素人が出ているのかと思ったと話をした。そこで悔しい思いをした分、活躍してくれることを願っています」 ●笠井佳祐(新潟内定) 安武監督 「笠井は最初からい選手だと思っていた。2年生の時に笠井くらいのFWならゴロゴロいるんじゃないかと、ボランチをやってみないかと言ったら、どこでもやりますよと言ってくれた。攻撃的センスがあって、守備能力も高いしゴールも取れるので、3年生まではボランチでやってもらった。これだけユーティリティな選手はなかなかいない」 本間勲強化部スカウト 「初めて練習に呼んだのは3年生の夏。パフォーマンスが良くて、その段階で獲得したいと思った。キャンプではサイドバックをやってもらう機会が多かったが、何とか自分の良さを出そうと前向きに取り組んでくれた。攻撃的な良さを出せるようにやってもらいたい。クラブとして今季は少し苦しいシーズンになって笠井君も気にしていたと思うが何とかJ1に残ることができた。笠井君の良さを発揮してもらって活躍してほしい」 ●西澤翼(磐田内定) 安武監督 「西澤の良さはとにかく安定感。彼がいるととにかく失点が減る。派手なプレーはもちろん、準備のところで本当に貢献してくれた。彼は2年生まで社会人リーグでやって、ベストイレブンにも入った。年間18試合で5失点で優勝した。3年生からはトップチームで活躍してくれた選手です」 金園英学スカウト担当 「パッションもあるしリーダーシップもスキルもある。来季はJ2からのスタートになるけど、西澤選手のようなリーダーシップは必要になる。みなさん、西澤翼とジュビロ磐田の応援をお願いします」 ●五十嵐聖己(いわきFC) 安武監督 「キャンプで素晴らしい活躍をしたみたいで、開幕からスタメンで使ってもらった。残ってほしかったけど、21歳は若手じゃないと。このままJリーグでやらせてほしいと言われて、それだけ強い意志があるならと送り出した。J2で今年、34試合も出場している。送り出してよかったと思っています」 平松大志スカウト 「春先は特別指定選手として参加し、7月にプロ契約を締結した。J2で34試合6アシスト。本当に力になってくれた。夏以降でプロの壁に当たって、涙をしている姿もみた。何をしないといけないのかという行動に移すことで成長に繋げてくれた。来季はチームの中心としてプレーしてくれる選手になってほしいと思います」 ●岩崎博(栃木SC内定) 安武監督 「岩崎はデカい、速い、上手いし蹴れる選手。入学してきたときは、こんな選手が桐蔭に来たかと思った。体も一回り大きくなった。今年は夏を過ぎて、自信になったのか、もう一回り成長した。22歳でもこんなに成長するんだと示してくれた選手です」 高杉亮太強化担当 「恵まれた体格や左利きということでリストに入れて追ってきた。10月の頭に怪我人が出て、トレーニングマッチに選手を貸してくれないかというところで来てもらったのが岩崎君だった。持ち味である左足のフィード。スピード。特に1対1の強さ、冷静さを出してくれた。監督やテクニカルも高い評価をしていた。その後に練習参加してもらって、マインドや人柄、人間的にも間違いないと感じてオファーさせてもらった。栃木SCはJ3に降格してしまったが、失点が多かった。DFラインの中心になってJ2復帰に向けて中心になってほしい」 ●松本太一(鳥取内定) 安武監督 「最初は某大学を志望したが、そこが難しいとなってすぐに連絡をしてお願いした。広島ユース出身で、私もサンフレッチェ出身なので、すぐに連絡した。毎日ウエイト場をみると松本がいるという、一生懸命努力した選手でした」 遊馬将也強化部主任 「僕自身、関東大学サッカーの選手でもありました。その時からレベルが高いリーグですが、ずっとみてきた。その中で松本選手は対人も強く、技術を持っていた。チームは来季に向けて失点を減らしたいというところで、松本選手に来てもらおうと思った。練習参加してもらった時もほかの選手に劣らず、その強さを発揮してくれた。来季は中心選手として活躍してほしい」 ●遠藤貴成(横浜FC内定) 安武監督 「彼は大学に来たときは左のアタッカーだった。内側に入って上手な選手はいるが、縦、縦というなかなかいない選手に成長してくれた。でも縦だけじゃつぶされるとなって3年生くらいから毎日1対1の練習をして、両足の質を上げた。ミドルシュートのトレーニングもしていて、インカレの広島大戦でミドルシュートを決めた。一生懸命努力したことが実った嬉しいゴールだったと思います」 重田征紀テクニカルダイレクター 「縦に仕掛けるところにこだわりを持っていて、残って練習しているところもみている。実際に練習に来てもらった時も、普段Jリーグで出ている選手にも臆することなく仕掛けていた。昨日も素晴らしいアシストを記録していたが、横浜FCでも目に見える結果を出していただきたいと思います」