<一貫の春>センバツ・広島新庄 選手紹介/18 江本直矢選手(2年) 柔らかい体で捕球 /広島
中学までは軟式野球の選手。高校で転じた硬式は慣れるまで時間を要したが、大幅に伸びた打球の飛距離に魅了された。自主練習は打撃を軸としたメニューに時間を割き「スイングスピードが上がった」と手応えを感じる。2019年秋の公式戦で守った一塁は捕球技術が問われる。180度開脚できる柔らかい体を駆使し、どんな送球でもすくい取る。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 「初めての甲子園。思い切りやりたい」 センバツに向けてそう目を輝かせるが、主要メンバーから外れた苦しい時期もあった。練習に気持ちが入らなくなったその頃、救ってくれたのが宇多村聡コーチの言葉だ。「今の姿をお母さんが見たらどう思うか」。古里の母を思い、自らを奮い立たせた。「県外から送り出してもらったのに、こんなところで腐ってはいられない」 将来の夢は消防士。中学のときのコーチが消防士の仕事と野球を両立する姿に憧れた。好物はハンバーグ。山口県宇部市立川上中出身。【手呂内朱梨】