「スキルはユウキ、顔はランかな(笑)」男子バレー日本代表が海外でも大人気なワケ… 記者も驚いたフィリピン熱狂の夜「彼らは実写版ハイキューだ」
9966人と1万2424人。 数字だけを見ればさほど大きな違いはない。ただ、明らかに“熱狂”ぶりが違った。 【現地写真】「ユーキ!ユーキ!」石川祐希の登場に悲鳴が!? フィリピン美人リポーターも興奮「ハンサムなのはランかなあ(笑)」西田推しのハイキューコスプレ観客や宮浦から離れない記者など、TVでは映らない男子バレー熱狂の“ナゾ”を写真で見る(100枚超) 前者は6月30日、ポーランド・ウッチで開催されたバレーボールネーションズリーグ男子の決勝、日本対フランスの観客数だ。 準々決勝でカナダ、準決勝でスロベニアに勝利し、ネーションズリーグで日本は初の決勝進出を果たした。決勝に先だって行われた3位決定戦(ポーランド対スロベニア)に訪れた1万18人の観客がほぼそのまま残り、両チームのプレーに拍手を送る。 ひいき目を除いても、準決勝でポーランドに勝利したフランスよりも、日本を応援する人たちのほうが画面越しにも圧倒的に多く見える。山本智大の好レシーブから続いたラリーを関田誠大がつなぎ、石川祐希が決める。上背では圧倒的に劣る日本が得点するたびに歓声が起こる。 自国の代表であるかどうかを問わず、決勝戦という頂上決戦を楽しみ、最後は素晴らしい試合をした両チームに祝福が送られる。バレーボールに限らず、スポーツの現場で見る美しい光景だった。 だが、それとはまた違う“見たこともない熱狂”を目の当たりにしたのが、VNLファイナル前のフィリピンラウンドだった。後者の数字は、6月23日のアメリカ戦の観客数だ。
福岡の熱狂もすごかったけど…
現地時間19時開始の試合に向け、約1時間前の18時に日本代表がコートへ入場。すると、とんでもない歓声が沸き起こる。 「キャー!」ではなく「ギャーーーー!!」 2週間前、福岡・西日本総合展示場で開催された日本ラウンドでも、大きな歓声と拍手が沸き起こっていた。試合中にラリーが続き、好プレーで日本代表が得点を取ると大げさじゃなく会場が揺れた。 ただ、それ以上と言っても過言ではないほどに、フィリピン会場は熱気に満ち溢れていた。 そもそも、フィリピン代表はネーションズリーグに出場していない。にも関わらず、スタンド最上段まで埋め尽くすほどの観客が集まる。しかも、その大半が日本代表選手の名や背番号の入った応援Tシャツや、フィリピン会場で販売されている大会オリジナルグッズの「JAPAN」Tシャツを身につけている。「YUKI」と名前が書かれた応援グッズや、中には「有志がんばれ」と日本語で書かれた団扇に目が留まる。掛け声はもちろん、「ニッポン!」だ。 以前から配信映像を通してフィリピンの熱狂ぶりを目にすることはあった。選手本人から「あの熱気はすごい」と何度も聞いたこともある。「日本よりもホーム感があった」と語っていた高橋藍にいたっては、ホテルの食事時から専属の警備がつくほどの人気ぶりで、「ファンサービスをしたいけれど、止まったら人が押し寄せるので危険だからダメだ、と言われていた」と大会運営サイドから事前にストップがかけられていたことを明かしたほどだ。 聞いて来た話が、まさに現実となって目の前に広がっている。
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