ダカールラリー:アル-アティヤにトラブル続き後退。トヨタのラテガンが総合首位キープ
ダカールラリー2025のステージ4が行なわれ、オーバードライブ・トヨタのヤジード・アル-ラジが圧勝。トヨタのヘンク・ラテガンに次ぐ総合2番手に浮上した。 【動画】ダカールラリー2025:ステージ4ハイライト ステージ3でタイムを大幅にロスした地元サウジアラビアのアル-ラジは、アルヘナキヤとアルウラの間の415kmを競うステージ4で反撃を見せ、総合優勝候補の一角に返り咲いた。 アル-ラジは火山地帯や渓谷の間を終始リードし、一時は8分までアドバンテージを広げ、最終的に4分51秒差で2025年のダカールラリー最初のステージ優勝を飾った。 オーバードライブのトビー・プライスやトヨタのラテガン、センチュリーのマルセロ・ジスタルディは終始アル-ラジのライバルとして接近戦を繰り広げたが、安定した走りを見せたのはラテガンで、総合首位の座を固めた。 総合2番手につけていたダチアのナッサー・アル-アティヤにとっては厳しい1日となり、97km地点でパンクに見舞われ10分を失うと、その20km後にもリヤサスペンションのトラブルでストップしてしまった。 アル-アティヤはチームメイトのクリスティーナ・グティエレスが現場に到着して初めて、マシンを修理して再び走り出すことができた。 一方、トヨタのセス・キンテロ、プライス、ミニのギヨーム・ド・メヴィウスとゲラン・シシェリはそれぞれ別の問題で30分以上の遅れを喫した。 上位陣にトラブルが続いたことで、総合順位には変化が起きた。ラテガンの首位は変わっていないが、アル-ラジがラテガンから6分54秒遅れの総合2番手に浮上した。 ラテガンから21分40秒差の総合3番手はフォードのマティアス・エクストローム。総合4番手には、トヨタのルーカス・モラエスを交わしてセンチュリーのマシュー・セラドリが浮上している。 アル-アティヤは総合7番手まで後退。残り8ステージでラテガンとの差は35分以上となっている。
Rachit Thukral