レアル・マドリー、ビルバオに敗戦で首位浮上のチャンス逃す…エンバペが2試合ぶりにPK蹴るも再び失敗
4日のラ・リーガ第19節分、レアル・マドリーは敵地サン・マメスでのアトレティック・クラブ戦を1-2で落とした。 【動画】エンバペがPK失敗… アトレティック&マドリーがスペイン・スーパーカップに出場するために、前日のマジョルカ対バルセロナ(5-1)に続いて先んじて開催されたこの試合。マドリーは2試合未消化の状況ながら首位バルセロナとの勝ち点差が4と、首位浮上が自分たち次第となっているために絶対に勝ちたい一戦だ。 アンチェロッティ監督はGKクルトワ、DFルーカス・バスケス、ラウール・アセンシオ、リュディガー、フラン・ガルシア、MFバルベルデ、チュアメニ(負傷明け)、セバジョス、ベリンガム、FWロドリゴ、エンバペをスタメンで起用している。 試合は、やはり“カテドラル(大聖堂、サン・マメスの愛称)”が舞台とあって、凄まじい声援をその背に受けるアトレティックペースで進んでいく。バルベルデ監督率いるチームは強度の高いハイプレスでもって、リュディガー、ラウール・アセンシオ、セバージョス、チュアメニを中心とするマドリーのビルドアップを封じ続けた。 マドリーは13分、一度そのハイプレスを破りゴールに近づいた。ペナルティーエリア内左でロドリゴがゴロサベルに倒されたとしてPKの疑いが生まれ、続行されたプレーからエンバペがネットを揺らしている。しかしVAR介入後、結局PKは取られず、エンバペはオフサイドを取られている。 対するアトレティックは31分、ハイプレスのボール奪取から決定機を迎えた。イニャキ・ウィリアムズのヒールパスからベレンゲルがシュートを放ったものの、これは惜しくもクロスバーの上へ飛んでいる。 スコアレスのまま迎えた後半、53分にスコアが動く。先制点を決めたのはアトレティックだった。左サイドのイニャキ・ウィリアムズのクロスをクルトワが弾き損ねると、このボールを拾ったベレンゲルが枠内に流し込んだ。 ビハインドを負ったアンチェロッティ監督は58分、セバジョスを下げてブラヒムを投入。アタッカーの数を増やして攻勢を強めると、60分にはロドリゴのお膳立てからエンバペが決定機を迎える。が、このシュートはコースが甘く、GKアギレサバラにセーブされてしまった。 焦りを募らせるマドリーは67分に千載一遇のチャンスを迎える。ロドリゴのサイドからのFKで、アギレサバラのパンチングがリュディガーの頭に当たってPKの判定に。ここでキッカーを務めたのは、2試合前のリヴァプール戦(0-2)でPKを外し、前試合ヘタフェ戦(2-0)では自信喪失のためかベリンガムらにキッカーの座を譲ったエンバペ。背番号9が蹴ったシュートは……またもコースが甘くアギレサバラに止められている。 アンチェロッティ監督は71分にフラン・ガルシア、チュアメニを下げてメンディ、モドリッチをピッチに立たせる。そうして78分、失意のエンバペを起点に同点ゴールを決めた。フランス人FWはペナルティーエリア手前左でロドリゴのパスを受けると、対角線上に強烈なシュート。これをアギレサバラが弾き、こぼれたボールをベリンガムが押し込んでいる(4試合連続ゴール)。 このまま勢いに乗りたかったマドリーだったが80分、再びサン・マメスが歓喜。アトレティックが勝ち越し弾を決めた。バルベルデが迂闊にボールを持ち上がろうとして、途中出場のグルセタがパスカット。グルセタはそのままペナルティーエリア内に入り込んで、右足のシュートでクルトワを破っている。 アンチェロッティ監督は終盤、ギュレルやエンドリッキを入れて決死の猛攻を仕掛けるも、逆転はおろか再び同点に追いつくこともかなわず。結局、アトレティックが1点をリードしたまま試合終了のホイッスルが吹かれている。 ラ・リーガ4試合ぶり敗戦の2位マドリーは、首位バルセロナとの勝ち点4差を縮められず。未消化の第12節バレンシア戦で勝利しても勝ち点は1差にしかならず、自力で首位に浮上するチャンスを逃した。また公式戦ではここ7試合の成績が3勝4敗と負け越しており、チーム状態が良くないことがうかがえる。 一方でアトレティックはサン・マメスでのマドリー戦で10試合ぶりの勝利。公式戦ここ10試合無敗(7勝3分け)で、ラ・リーガ4位に浮上している。