【新型ポルシェ911】電動化への懸念なし。ピュアスポーツな新型911がヤバ過ぎた件
駆動用のモーターはフラット6とトランスミッション(8速PDF)の間にあります。その出力は最大40kW。アイドリング回転数から最大150Nmのトルクでエンジンをサポートします。無論、このモーターは回生機能もありますから、バッテリーの充電(MGU-K的な役割)も行います。
ちなみにMGUは「Motor Generator Unit」の略、その後に続くKは「Kinetic」、Hは「Heat」なので、運動エネルギーと熱エネルギーを活用し電気エネルギーに変換するという意味になります。これがポルシェが言う「T-Hybrid 」の中身なのです。
エンジン単体のスペックは最高出力485ps(367kW )/7500rpm、最大トルク570Nmを発生。ココにモーターの力が組み合わされシステム全体では最高出力541ps(398kw)/最大トルク610Nmとなります。この出力は先代GTS比で61ps(45kW)のパワーアップ。
駆動用バッテリーは400V(最大1.9kWh)で前部隔壁の前に搭載。各種制御からカーナビなどアクセサリー類まで担う12Vバッテリーはリチウムイオン式とすることで軽量化。ボディタイプはクーペとカブリオレ、そしてタルガの3種類。価格は2254万円~2615万円です。
「あのポルシェ911がついに電動化されてしまった!」ということで危惧された方も多いと思います。しかし、ご安心ください! 電動化によりCO2排出量を低減しつつも出力向上を果たし、それでも重量増はわずか50kgと麗しきお嬢様1名分程度なんですから。
最後にオチじゃありませんが、新型911のGTSモデル各車の走行モードに「EV」はございません! きっといつの日かPHEVやBEVになる日が来るかもしれませんが、ポルシェならきっとファンの期待を裏切らず鮮やかに乗り越えてくれるでしょう。ではまた! Text:Seiichi Norishige
教重 誠一