名古屋でデビュー、名古屋に復帰、名古屋で優勝…万感の35歳永井謙佑「復帰したときタイトルを取りたいと」
[11.2 ルヴァン杯決勝 名古屋 3-3(PK5-4) 新潟 国立] 2得点で試合の流れを呼び寄せた。名古屋グランパスFW永井謙佑は前半31分、42分と連続でゴール。「うまくチームとして狙っていた」と手応えを語った。 【写真】影山優佳さんが撮影した内田篤人氏が「神々しい」「全員惚れてまう」と絶賛の嵐 チームは永井の持ち味を発揮する戦術を取った。前半31分、相手のビルドアップに永井が猛ダッシュでプレッシャーをかける。GK阿部航斗のパスミスを誘うと、こぼれてきたボールを右足ダイレクトで合わせた。「もうあそこしかコースがなかった。打ち抜いた感じ」。前半42分にも敵陣内に攻め立てると、MF和泉竜司のアシストを冷静に決め切り、チーム2点目を挙げた。 後半から劣勢に陥ると、まさかの2失点で延長戦へ。そしてPK戦にもつれ込んだ。永井は後半35分で途中交代。体力が尽きるまで走り切ったが、「メンバーは20人いる。疲れたらバトンをつなぐことを意識した」と仲間とともに走り切った勝利だと強調した。 福岡大を卒業後、2011年に名古屋でプロキャリアをスタートさせた。スタンダール・リエージュやFC東京に移籍したこともあったが、2度復帰した名古屋への思い入れは強い。「復帰したときにやっぱりタイトルを取りたいと思っていたので」。35歳のベテランFWは「この年齢で取れるとは思わなかったけど」とおどけながらも、「(タイトルを)もう1つ2つ取れるように、後輩たちとしっかり切磋琢磨したい」と新たな欲をのぞかせていた。