真珠リメイク用の病院も

ノンバイナリーのブレスレット（税込み6万6000円）はチタンが使われている（森パール提供）

真珠のアクセサリーを展開している「森パール」の新ブランド「ノンバイナリー」のネックレスやブレスレットは、金や銀などの貴金属をチタンに替えることによってコスト削減を実現しました。チタンは金属アレルギーを起こしにくい金属として知られており、アレルギーが理由でこれまでジュエリーに縁の遠かった人も着けやすくしました。カジュアルな服装にも合わせやすいデザインで、「年齢・性別・アレルギーの有無にかかわらず誰もが身に着けられるパールブランド」として、女性だけでなく、男性客の取り込みも図っています。 また、同社では22年6月、使わなくなった真珠をリメイクする「しんじゅ病院」を東京・日本橋室町にある森パールの店内に開設しました。糸が切れたネックレスや、片方をなくしてしまったイヤリングなど、出番がなくなったジュエリーをよみがえらせ、その価値を再び引き上げることを目指しています。 真珠もここ2、3年、急激に価格が上昇しており、「（真珠を）再評価したお客様が、糸の切れたネックレスを“治療”しに来るケースも多いです」と同社ソリューション事業部長の藤井寛さんはコメントしています。（読売新聞メディア局　市原尚士）