壁にぶつかったらどうする?「Webライター」に求められる力
みなさんは今の働き方に余裕がありますか? 多くの人が「もう少しゆとりがほしい」と思っているのではないでしょうか。 【画像で見る】なんでもかんでも人に質問しようとするのはNG!質問する前にすべきこと 現在Webライターとして活躍中のゆらりさんは、体力がないうえに刺激に敏感な気質を持つことから、普通に会社員として働くことすらしんどいと思っていたそう。でも、会社員を辞め独立した今は、自分の無理のないペースで働くことが実現できています。昔の自分と同じような悩みを抱えている人に「こんな働き方があるんだよ」と伝えたい、そんな気持ちで発信しているゆらりさんに、Webライターになる前に準備したいことをお聞きしました。 ※本記事はゆらり著の書籍『ゆるゆる稼げる Webライティングのお仕事 はじめかたBOOK』から一部抜粋・編集しました。 ■Webライターに向いているのはこんな人 Webライターを名乗るだけなら簡単ですが、仕事としてつづけるためには向き不向きを知ることも大事です。必要な適性を紹介しますので、チェックリストだと思って読んでみてください。それでは、Webライターに向いている人をご紹介します。箇条書きにすると、次の通りです。 ●文章を書くのが苦ではない人 ●日本語の基礎がわかる人 ●自分で調べて知識をつけられる人 ●まじめに取り組める人 ●相手に配慮できる人 ●長期視点でコツコツ取り組める人 ●新しいことにチャレンジできる人 このように、Webライターになるために特別な素養や資質は必要ありません。基本のスキルをコツコツと習得して、仕事をするうえでのマナーをおさえれば大丈夫です。これらの条件に当てはまるものが多ければ、Webライターになってから成果を出せる可能性が高いでしょう。当てはまるものが少なくても、少しずつ勉強したりマインドセットを変えたりしていけば問題ありません。では、「自分で調べて知識をつけられる人」「まじめに取り組める人」について詳しく見ていきましょう。 ■自分で調べて知識をつけられる人 自分で調べて知識をつけられる人も、Webライターに向いています。未経験からWebライターの仕事をスタートすると、疑問や悩みが数えきれないほど出てきます。しかし、手取り足取り教えてくれる人がいるわけではないので、自分で調べて進めないといけません。 たとえば、記事を作成する際にまず出てくる疑問は「どうやって書けばいいのか?」です。次のように、いろいろな壁にぶつかるはずです。 ・どんな文章から書きはじめたらいいのか? ・最初のパートにはどんな情報を盛り込んだらいいのか? ・次のパートにつなげるためにはどうやって締めたらいいのか? ・少し書いてみたけれど、そもそもこんな文章で大丈夫だろうか? しかし、いちいちクライアントに質問するわけにはいきません。クライアントは大量のライターを抱えていて、一日に何十人とやり取りしているかもしれないからです。そのうちのひとりから何回も質問がきたら、返信するだけで一日が終わってしまいます。何度もクライアントの時間を奪っていると、次から仕事の依頼がこなくなる可能性が高まります。 そのため、Webライターには「自分で調べる力」が欠かせません。文章を書くコツやWeb記事のつくり方は、Google 検索で調べればたくさんの情報が出てきます。わからないことがあったら、次の順番で解決しましょう。なんでもかんでも人に質問しようとするのはNGです。 (1)人に質問する前に、まずは自分で考える (2)わからなければGoogle 検索して、情報収集する (3)それでもわからなければ、方向性を考えたうえで質問する 能動的に疑問を解決していくと知識が身につき、自分の血肉になっていきます。自分で情報収集して答えを見つけられる人なら、Webライターとしてレベルアップしていけるでしょう。 ■まじめに取り組める人 まじめに取り組める人も、Webライターには向いています。たとえば、納期を守る。メッセージをなるべく早く返す。依頼された仕事をきちんとこなす。といった内容です。「そんなの当たり前じゃん!」と感じる方も多いと思いますが、こうした基本ができないWebライターは意外といるようです。フリーランス仲間と話していると「地雷ライター(きちんと仕事ができないライター)」の話をときどき耳にします。 地雷ライターのエピソードは枚挙にいとまがありません。事前に納期を伝えていたのに、当日になったら「書き終わらないので後日提出します」と連絡がくる。質問したのに、1週間以上メッセージが返ってこない。執筆マニュアルを渡したのに、蓋をあけたら自分勝手なルールで執筆されている……といった具合です。 Webライターの仕事はオンラインでできるので、クライアントと顔を合わせないときもあります。自分の身元を明かさずにすむので、中途半端な気持ちで取り組む人が少なからずいるのかもしれません。しかし、いくら専門的な知識があり、洗練された文章が書けたとしても、仕事の基本ができないのならプロとは言えません。これからWebライターの仕事をがんばるのなら、誠心誠意取り組む姿勢を持ちましょう。 とはいえ、それほど心配する必要はありません。社会人の基本を守れるのなら大丈夫です。みなさんが「そこまで適当な仕事はしないよ」と思えるのなら、Webライターの作業もつつがなく進行できるはずです。 プロフィール ゆらり 1992年生まれ。大学卒業後にIT企業に入社し5年ほど勤務するも、HSP気質を持つことから心身のケアがうまくできず適応障害になる。会社員の働き方に限界を感じ、その後Webライターとして独立。現在は、出版社やWeb制作会社から業務委託という形で、Webコンテンツ制作、オンライン講師業などを請け負っている。2021年に出版した電子書籍『1年以内に月20 万円を達成する! マイペースにゆるく頑張りたい人向けの、Webライターとして稼ぐロードマップ』はAmazonのベストセラー入りを2年以上継続。未経験から独立した経験をもとに、ライターの仕事やフリーランスの働き方にまつわる発信活動もしている。