【伊原春樹コラム】日本ハム・田宮裕涼、中日・田中幹也に注目 かつての名選手・篠塚和典、大石大二郎を彷彿させる2000年世代の野手2人
今季、開幕から目覚ましい躍進ぶりを示している田宮[左]、田中[写真=BBM]
【伊原春樹の野球の真髄】 ペナントレースが始まったばかりだが、私が注目している若手野手が2人いる。まずは日本ハムの田宮裕涼だ。2019年、成田高からドラフト6位で入団した6年目。規定打席には到達していないが4月15日現在(以下同)、打率.400と好アベレージを記録している左打者だ。 昨年9月25日の楽天戦(エスコンF)で田中将大からプロ初本塁打を放つなど2本塁打をマーク。シーズン終盤に高い打撃センスの片りんを見せていたが、今年は開幕から好調を維持している。 何と言ってもタイミングの取り方が抜群だ。始動が早く、右足をスッと引き、投球を待っている状態をつくる。この形で思い出すのが与那嶺要さん(元中日ほか)だ。こういったタイミングの取り方を与那嶺さんは教えていた。1980年に与那嶺さんは巨人で一軍打撃コーチを務めているが、篠塚和典(元巨人)も教えを受けているのではないか。田宮のタイミングの取り方は首位打者に2回輝き、通算1696安打の篠塚を彷彿させるものがある。 田宮は・・・
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週刊ベースボール