英警察当局、X利用縮小の動き 過激コンテンツに懸念
Andy Bruce [26日 ロイター] - 英国の複数の警察当局が交流サイト(SNS)のⅩについて、暴力や過激なコンテンツを助長しているという懸念などから利用を大幅に縮小していることが、ロイターの調べで分かった。 英国では今夏、移民排斥を訴えるデモに関連して各地で暴動が起きたが、誤情報拡散にⅩが利用されたほか、Xを所有する米実業家のイーロン・マスク氏が8月に英国の内戦は「避けられない」と投稿し、物議を醸した。 ロイターは先月、ノースウェールズ警察がXへの投稿を停止したと報じた。 調査によると、第二の都市バーミンガムを管轄するウエストミッドランズ警察は、投稿を前年比約95%縮小。イングランド北部のランカシャー警察は75%減らした。中部のダービーシャー警察は8月中旬から投稿しておらず、問い合わせにのみ対応している。同警察は活用を見直していると述べた。 その他、Xが通行止めなどの通知には有用だが、地域社会への情報伝達にはフェイスブックなどの方が優れているという声も一部警察から聞かれた。 英国における10月のXアプリユーザー数は1000万人強で、スレッズの450万人、ブルースカイの43万人余りを上回っている。ただ、シミラーウェブによると、Xの英ユーザーは前年比19%減少しているという。 英政府はX投稿を継続しているが、英紙ガーディアンや非営利団体CCDH(Center for Countering Digital Hate)などはコンテンツへの懸念からX利用を中止している。