高石あかり、「ばけばけ」で「愛していただけるように」 3回目の挑戦でNHK朝ドラのヒロインに
来年秋にスタートするNHK連続テレビ小説「ばけばけ」のヒロインを高石あかり(21)が務めることが決まった。 同作ではラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻となった小泉セツ(1868~1932年)をモデルに、夫婦の絆を描く。島根県・松江の没落士族の娘、松野トキ役を演じる高石はヒロイン発表会見で、「思いやりや愛情をものすごく繊細に、大切に演じたい」と意欲を見せた。 八雲の怪談では「雪女」と「おしどり」が好きだという高石は、「ただ怖いだけではなく、ちょっと切なさが入っている怪談がすごくいい」と理由を明かす。役づくりのためにセツの回想記を読み、「セツさんらしく、ハーンさんの人柄や日常が描かれている」と感じたそうで、「そんな夫婦を演じるプレッシャーはあるけど、(視聴者に)愛していただけるよう頑張りたい」と意気込んだ。 高石は宮崎県出身で、これまでに「ベイビーわるきゅーれ」シリーズなどに出演。朝ドラのヒロイン役は「舞いあがれ!」「あんぱん」に続く3度目の挑戦で射止めた。2892人の応募者からオーディションで選ばれ、決まった時は「目の前が真っ白になった」という。 歴代ヒロインの印象としては、「明るさだけでなく、苦しい部分もあって、それを乗り越えようとする姿勢がすごくかっこいい。どんなに苦しんだり、悩んだりしても、一歩前に進む力を感じています」と語る。 会見にはドラマの舞台になる明治時代をイメージし、ハナミズキとワスレナグサが刺しゅうされた白い着物姿で登場。それぞれの花言葉の「感謝と返礼」「私を忘れないで」というメッセージを込めて選んだことを明かした。