内臓脂肪はなぜ増えるとよくないの?太っていないのに“隠れ内臓肥満”なのはどんな人?【更年期世代の我慢しないで内臓脂肪が勝手に落ちるプロジェクト①】
肝臓に脂肪がつくと基礎代謝が落ち、痩せにくい体になってしまう! また、もちろん、内臓脂肪はダイエット的な観点からも問題があるそう。 「肝臓に脂肪がついて脂肪肝になると、基礎代謝が低下してしまいます。基礎代謝は、呼吸や体温の維持、内臓の稼働など、生命維持のために体が自発的に行うエネルギー消費で、1日の消費エネルギーの約60%を占めるといわれています。 そして基礎代謝のうちの約30%は肝臓が占めています。脂肪肝になると肝臓機能が低下するので、基礎代謝が落ちてしまい、その結果、痩せにくくなってしまうのです」 このように、内臓脂肪は放置しておくと、デメリットだらけだということ。
自分の隠れ内臓肥満度をチェックしてみよう
そんな内臓脂肪だが、更年期以降になるとぐっと増えやすくなってしまうそう。 「女性ホルモンのエストロゲンには内臓脂肪の蓄積を防ぐ働きがあるのですが、エストロゲンの分泌が減少する更年期以降は、その恩恵が受けられなくなり、内臓脂肪がたまりやすくなってしまいます。お腹がぽっこり出てくるのはそのためです」 また、一見、痩せているように見える人でも、実は内臓脂肪が増えていることもあるというから要注意。 「見た目は太っていないのに、体の数値を測ると、体脂肪率が高く、肥満の人と変わらないという人、意外と多いのではないでしょうか。 このような場合、内臓脂肪が増えている可能性が高く、“隠れ内臓肥満”が疑われます。 偏った食生活や運動不足、睡眠不足などが続くと、気づかないうちに内臓脂肪が増えてしまいます。以下の項目に該当する人は、隠れ内臓肥満の可能性大です」 《隠れ内臓肥満度チェック》 □ 血圧が高い □ 血糖値が高い □ 悪玉コレステロール(LDL)値が高い □ ダイエットに失敗し、その後リバウンドした □ お腹は出ているが、お腹の肉を手でたっぷりつかめない □ 肉が好きで魚をあまり食べない □ 甘いものをよく食べる □ 睡眠時間が短いほうだ □ 糖質量の多いお酒をよく飲む □ タバコを吸う習慣がある □ ストレスが多い 上記で当てはまる項目が3個以下ならまだ内臓脂肪はそれほど多くなさそうだが、4~8個ならじわじわ内臓脂肪がたまってきている状態。9個以上なら内臓脂肪型肥満の可能性がある。