ソニー「α1 II」実写 最新テクノロジーの力で素人でもプロ並み撮影
α1 IIで新たに追加されたプリAFは、シャッターを切る最大1秒前にさかのぼって記録できる機能。シャッターを半押ししていれば最大1秒前からの撮影データを秒30コマ分保持し、シャッターを全押しすればそれらの写真をすべてメモリーカードに記録できます。タッチ&トライコーナーでは、空手の瓦割りの瞬間をプリ撮影で撮影できたのですが、板を割った瞬間の写真がいとも簡単に収められました。
これらの撮影機能は、撮影のテクニックがない人でも決定的瞬間を容易に得やすくなるのは間違いなく、プロではない趣味層にとっても有用な機能だと感じます。もちろん、α1 II自体は99万円という実売価格だけに趣味層に向くカメラではありませんが、高速連写や高性能AF、プリ連写などのキーワードでカメラを選べばα1 IIの撮影体験に近づくはずです。 ■開放F2の新ズーム、イルミネーション撮影に威力 今回のイベントでは、同時に発表した新しい標準ズームレンズ「FE 28-70mm F2 GM」も実写できました。このレンズは開放F2通しながら小型軽量に仕上げつつ、しかも電子補正に頼らず光学設計だけで描写性能を追求しているのがポイント。電子補正だと周辺部の仕上がりが不自然になることがあるため、高価な特殊レンズをぜいたくに用いて描写性能を高めたそうです。 FE 28-70mm F2 GMは、ポートレート撮影で体験できました。ユニークなのが、被写体の手前にLEDの電飾を設置し、F2の開放絞りで大きな前ボケのある撮影が楽しめることをアピール。各地でイルミネーションがお目見えするこれからの時期には好適のレンズだと感じます。
α SPECIAL EVENT 2024は、11月21日分の入場予約を受け付けており、11月20日19時時点ではまだ申し込みできる時間帯があります。参加は無料。次世代カメラがもたらす撮影をぜひ体験してみてください。
磯修