ぶっちゃけ買ってはいけない中古EVもある! バッテリーの劣化度合いを確認する術とは?
駆動用バッテリーを含めた保証を用意している中古車店もある
電動車を購入するにあたって気になるのが駆動用バッテリーの状態だろう。EVであれば満タン時の航続距離に大きく影響してくるし、ハイブリッド車であれば燃費性能に大きく影響してくる部分だ。 【写真】名車を夢のEV化! ランクル70がEVで蘇る ただ、駆動用バッテリーは使い方によって劣化具合が大きく異なってくるため、一概に走行距離や年式だけでは状態を推測することが難しい。さすがに交換が必要な状況となっていれば警告灯が点灯したり、エラーメッセージが表示されたりするが、少々の劣化程度ではなかなか判別しづらいというのがホンネだ。 もしバッテリーが劣化して交換が必要となってしまえば、ハイブリッド車でも数万円から数十万円、EVでは100万円を超える出費となるケースもあるため、中古車で購入しようとしている人にとっては死活問題といえるだろう。 そんなバッテリーの状態だが、ハイブリッド車の多くはユーザーが簡単に確認する術はなく、診断機などを繋いで内部データを確認するしかないのが現状だ。 一方のEVでは、リーフなどのように大まかなバッテリー容量をメーター上で確認することができる車種や、テスラのようにアプリやオンボードコンピュータで確認できる車種、i-MiEVのようにディーラーに1泊2日程度預けなければ確認できない車種までさまざまとなっている。 しかし、メーター上で確認できる容量はあくまで大まかなもので、最大容量から目減りしていてもメーター上の表記は変わらないというケースもあるようで、厳密な数値を知りたいのであれば診断機などを用いるほかないのだ。 ただ、一部の専門店では中古車のバッテリー状態をチェックした上でそのデータを添付しているところもあるため、どうしても状態が気になるのであれば、こういった専門店で中古車選びをするのがいいだろう。 また、ディーラー系中古車店では駆動用バッテリーを含めた手厚い保証を用意しているところも多く、店頭に並べる前にバッテリーの状態をチェックし、容量が一定以下の車両はどんなに内外装の状態が良くても店頭には並べないというところも多い(バッテリー劣化で保証修理となると利益がなくなるため)ので、ディーラー系中古車店の保証付き車両を購入するのが一番安心といえそうだ。
小鮒康一
【関連記事】
- ◆ イケイケのBYDの次なる一手は認定中古車市場への進出! 「BYD CERTIFIED」開始でEV購入のハードルがダダ下がり
- ◆新電元工業「BC-Pro.モデル」(photo=新電元工業) “熱ダレ停止”の心配無用……新電元が16時間稼働可能なプロ向けのEV用充電器を発売[2023.07.31]
- ◆ 「クルマ好きだからテスラを選んだ」 モデル3オーナー、石井さんが感じた衝撃
- ◆「スマートエネルギーWeek」にて展示のあったベルエナジーのRoadie V2(photo=福田 雅敏) 電欠用緊急バッテリーが爆売れ……ベルエナジー、「Roadie V2」が100基超えの受注[2023.08.22]
- ◆ホンダ・MEV-VANコンセプト(photo=福田 雅敏) 集配用の軽EVも一歩前へ……着脱交換バッテリー方式の「N-VAN」をヤマトが実戦投入[2023.10.23]