【ヤクルト】奥川恭伸、823日ぶりの神宮登板で今季2勝目「僕を待っていてくださった方の思い感じていた」
◇29日 ヤクルト6―1阪神(神宮球場) 結果は上々。内容はイマイチでも完全復活へ前進した。ヤクルトの先発右腕・奥川恭伸投手は満員御礼となった阪神戦を5イニングを2安打1失点に抑えて今季2勝目。プロワーストの1試合4四死球を与えながらも要所を締め、度重なる負傷から復活した14日のオリックスとの交流戦(京セラドーム大阪)に続く白星を手にした。 「本当はもっと長いイニングを投げたいですし、投げないといけない。内容だけ見たらひどい試合でしたけど、粘って粘って1点に抑えたのは一つ大きなことかなと思います」 5点リードの5回に2死から連続四死球の後、中野に中前適時打を許した。「きれいに3人で終わっていたら、その後のイニングもあったかもしれない」。その後も一、三塁のピンチが続いたものの、森下を二ゴロに打ち取って小さくガッツポーズ。相手の反撃を最小限にとどめて救援陣に後を託した。 神宮での登板は823日ぶり。右肘痛の影響で緊急降板した2022年3月29日の巨人戦以来で、涙の復活星から一夜明けた15日に取材に応じた際には「本拠地で投げたい。たくさんの人の前で投げて活躍する姿を見せたい」と思いを新たにしていた。 本拠地ではプロ初勝利をマークした21年4月8日の広島戦から9戦負けなしの6連勝。チームの連敗も4で止め、「ずっと僕を待っていてくださった方の思いもすごく感じていた。これからしっかり期待に応えられるように頑張りたい」。これからも前進あるのみだ。
中日スポーツ