国学院大・次世代エース候補は2年連続4区志望…箱根路初V&地元で区間賞に照準「父を超えたい」
2年目の今季は一段と走力が増し、駅伝シーズンでは出雲、全日本ともに前半主要区間の3区に出走。それぞれ区間4位、3位の力走を見せ、レース後半での逆転優勝を呼び込む重要な役割を果たした。
2度目の箱根に向けて一つの指標となるのは、父・幸生さんの実績だ。2年時に初出場した1998年大会で8区区間賞の快走を見せ、神奈川大の連覇に貢献。3年時には4区3位、4年時は「花の2区」で区間9位と、3度の出走で堂々たる足跡を箱根路に刻んだ。
「父超え」にはチームの優勝、区間賞など高いハードルが並んでいるが、「お父さんは1年目に走ってないんで、そこは勝っているな」と胸を張り、「僕も2年生で優勝メンバーになって、4区で区間賞を取って、もう超えちゃおうかなと思う」と不敵にほほえんだ。
逆コースの7区ではダメ
ただ、4区に懸ける熱い思いを聞くにつれ、「同じコースを逆向きに走る7区じゃダメなの?」と、素朴な疑問がわいてきた。その問いに対し、「僕は格上と戦った方がすごく燃えるタイプ。主力が集まる往路の方が持ち味を生かせるんじゃないか」と言ってのける強心臓ぶりは、チームにとっても頼もしい限りだ。
12月13日に東京都内で行われた学内壮行会では、激励に駆けつけた大勢の学生や大学関係者らを前に「これまでの駅伝では惜しい区間順位が続いたが、箱根で区間賞を取るための布石だと考えている。名前にあるように『輝く』走りをして、チームを優勝に導きたい」と力強く宣言した。こだわり強めの次世代エース候補が、果たして切望する4区に再投入されるか、レース当日を楽しみに待ちたい。