ソフトバンク、連勝ストップも収穫1敗 スタメン復帰・近藤タイムリー二塁打 小久保監督、投打「いいところいっぱいあった」
(SMBC日本シリーズ2024、ソフトバンク1-4DeNA、第3戦、ソフトバンク2勝1敗、29日、みずほペイペイ)2連勝で迎えた本拠地初戦でつまずいた。ソフトバンクはプロ野球記録を更新していた日本シリーズでの連勝が14で止まり、本拠地での連勝も16でストップ。初黒星を喫した小久保監督は「短期決戦で敗因を振り返る意味はない」と、さばさばと話した。 1―1の五回、先発のスチュワートを代え、大津をマウンドへ送ったが、ソロを浴びるなど痛い2失点。継投がはまらなかったが、指揮官は「いいところはいっぱいありましたね」と収穫を口にした。 シーズン終盤に痛めた右足首の状態がまだ完調ではない近藤が、今シリーズで初めて「5番・DH」でスタメン出場し、適時二塁打を含む2安打。「出ている以上は勝ちに貢献できるように」。1点を追う一回2死一、三塁でフルカウントから東のチェンジアップを左翼に打ち返して三塁走者をかえすと、自らもしっかり走って二塁に駆け込んだ。「とにかく自分の打撃をしようと打席に入り、追い込まれてからいい集中力を出せた」と好感触をつかむと、六回1死でも中前打を放った。 16日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第1戦に先発出場。二塁打を放つなど勝利に貢献したが、全力疾走など手を抜かないプレーで、朝起きた時に足に痛みを感じるなど影響は否めない。それでも、快音を響かせたのはチームに明るい材料だ。日本シリーズ出場は日本ハムで日本一となった2016年以来。「日本シリーズを経験している人も多いし、自分の役割をしっかりできれば」と集中を切らさず臨んでいる。 「(4番手の)前田純は育成選手からはい上がって、日本シリーズであれだけ投げた。(6番手の)長谷川も良かった。第4戦以降へつながる」 小久保監督は敗戦にも前向き。ここから連勝し、本拠地の鷹党の前で日本一をかなえる。(上阪正人)