【介護初心者の苦労】認知症になった父親が怒りっぽくなり入院を拒否…どう対処すんのコレ【漫画家に聞く】
超高齢化社会の問題を抱える日本では、“家族の介護”とどう向き合うかが課題となっている。だが“介護”というものは、得てして予期せぬタイミングで突然やってくる…。母親の死後、大病を患ってしまった父親の介護と、その共同生活を描いたコミックエッセイがSNSで話題を集めた。 【漫画】本編を読む 本作を描いたのは「発達障害グレーゾーン」の特性を持つクロミツさん(@kuromitsu1510)。先般、「甘え」「怠慢」と世間から疎まれる“生きづらさ”を描いた作品『灰低カタルシス グレーゾーンダイアリー』を2023年12月20日に発売したばかりの注目の漫画家だ。 今回紹介する「令和介護録270日」は、そんなクロミツさんが介護とどう向き合ったかを記したコミックエッセイ。今回、この漫画を描いた経緯について聞いた。 ■「つらい」と感じることがあったらソーシャルワーカーを頼ってほしい リアリティのあるストーリーが特徴の本作は、実体験を元にしているのだろうか。その点についてクロイツさんは「はい。これは2018年11月に父親が倒れ、それ以降の介護体験を元にした実話です」と即答した。続けて、介護で一番大変だったのは「倒れてから軽い認知症を発症たこと」だと述べた。 「父が認知症を発症し、私とささいなことで“言い争い”や“衝突”を繰り返すようになってしまい、それがつらかったですね」(クロミツさん) では、そうした状況をどうやって乗り越えたのだろうか。 「周囲の協力です。兄や親戚、何よりソーシャルワーカーの存在が大きかったです。いま介護の問題に直面していて、少しでも『つらい…』と感じることがあったら、ソーシャルワーカーを頼ってください。肉体的、精神面、そのほか多くの面で支えになってくれるはずです」(クロミツさん) 本編を読んだユーザーからは「自分を見ているよう。“あるあるボタン”があったら100回押してる」「涙が出そうになる」といった風に、自身の介護体験と漫画のエピソードを重ねている人が多く見られた。 画像提供:クロミツ(@kuromitsu1510)