中日・村松開人、ショートとして来季の全試合出場を宣言 球団では過去に5人だけ
中日・村松開人内野手(23)が29日、静岡市の草薙球場で静岡県出身選手らによる野球教室に参加した。野球少年らとふれあった竜の背番号5は「きょう出会った子どもたちが見に来てくれたときにグラウンドに立っていたい」と来季の全試合出場を宣言。遊撃を主戦場として全試合出場を果たした選手は球団では5人のみ。6人目の達成者となる。 無邪気に白球を追いかける子どもたちの姿が、来季への決意を強くする。「子どもたちにとって楽しい時間になったのであればよかった。次はグラウンドでプレーする姿を見てもらえたら」。出身地の静岡で開催された野球教室に参加した村松は全試合出場を目標に掲げた。 全143試合への出場。ハードルは高いが、飛び越えられないわけではない。今季は開幕スタメンこそ逃したが、109試合に出場。8月9日の巨人戦(バンテリンドームナゴヤ)からは閉幕まで遊撃としてスタメンに名を連ねた。規定打席に30打席ほど足りなかったが、打率2割7分5厘、1本塁打、25打点をマーク。失策数もルーキーイヤーだった前年の半分となる5つに抑えた。「今年の経験を来年に生かさないといけない」と意欲がみなぎる。 遊撃を主戦場にした全試合出場。中日では過去に、宇野勝(1984、85、87年)、立浪和義(91年)、種田仁(93年)、井端弘和(2001、04~07、09年)、京田陽太(18、20年)の5人が成し遂げている。来季3年目を迎える村松は「一つ一つ積み重ねて、達成したい」と意気込んだ。 年明けから本格的にトレーニングを開始する。昨オフと同様に安福一貴トレーナーの元で自主トレ。西武などでプレーし通算320盗塁の片岡保幸(現役時代は治大、易之)さんや、巨人OB高橋由伸さんらが現役時代に師事した安福トレーナーと脚力強化を中心としたメニューをこなしていく。「基本的な内容は変わらないけど、質を高めていきたい」と語る。 年の瀬に開催された地元での野球教室で「いい時間になりました」とリフレッシュ。守備の指南をするなど、子どもたちとの交流を楽しんだ。スタンドには自身のグッズを掲げたファンの姿も目立った。ファンがいつ、どこで見に来ても、村松はグラウンドに立っている。 (長森謙介) 今年で8回目となる静岡県出身選手(静岡県人会)による野球教室には、阪神の守護神・岩崎や昨年現役ドラフトで中日からオリックスへ移籍した鈴木(来季からの登録名は博志)らが参加。草薙球場には県内57チーム170人の小学6年生の少年少女が集まった。
中日スポーツ