巨人・菅野、阪神・森下を育てた甲子園4度Vの監督が語る「プロ野球選手になる条件」 練習で大事なこと、指導者や子どもに伝えたいこと…門馬敬治氏に聞いた
11月30日に鹿児島県姶良市であった中学校の軟式野球指導者向け講習会で、創志学園高校野球部(岡山県)の門馬敬治監督(54)が講師を務めた。東海大相模高監督時代は甲子園で計4度優勝し、巨人・菅野智之ら多くのプロ選手も育てた。プロに行く選手の条件などを聞いた。 -強いチームをつくる方法をどう考えるか。 「リーダーが思いを選手と共有できるか、選手がリーダーの思いを上回るモチベーションでいられるか。そこが重要だ」 -日頃の練習の中で意識していることは。 「選手が『感じる』『考える』ことを大切にしている。一つの練習、アドバイス、プレーをどう感じられるか。試合でデータを使うが、頭に入れるだけではなく生かすことが大事。そのために相手のピッチャーやバッターのことを感じないといけない」 「主体性を持たせること。何もないところから自分で考え、結果に責任も取る。それができないといいプレーはできない」
-プロに行く選手の条件とは何か。 「力があるのは最低条件。その上に素直さ、欲張り、上昇志向などたくさんの資質がある。超負けず嫌いが生き残る。(菅野)智之にしても、(阪神の)森下にしてもみんな負けず嫌いだった」 -鹿児島の印象、野球のイメージは。 「鹿児島には監督2年目で南日本招待野球で最初に来た。甲子園で言えば、鹿児島実業の定岡正二さんと東海大相模の原辰徳さんの延長15回の熱闘が印象深い」 -鹿児島の指導者や子どもたちにひと言。 「最終的に一番大事にしないといけないのは野球ではなく、家族、先生、仲間など身近な人。野球は人がするスポーツだからだ」 ◇ もんま・けいじ 横浜市出身。東海大相模高から東海大に進学。同高校コーチを経て、1999年に監督となり、甲子園を春夏計4度制覇した。創志学園高では今年3月の選抜高校野球に出場した。
南日本新聞 | 鹿児島