赤道ギニア、ロシアとの関係深化を称賛「前例のないレベル」
【AFP=時事】アフリカ中部、赤道ギニアのテオドロ・オビアン・ヌゲマ・ムバソゴ大統領(82)は3日、同国とロシアの協力関係が深まっていると称賛した。特に安全保障面は「前例のないレベル」にあるとしている。 【写真】ワグネル創設者プリゴジン氏の銅像、中央アフリカで除幕 1日には、ロシア国防省の代表団が首都マラボの大統領府を訪問しており、またヌゲマ大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領との会談は今年、2回行われている。 1日の会談について大統領府は「モスクワで調印された合意の履行に向けて詰めの協議」が行われ、「両国間の外交、安全保障、防衛面での協力が深まった」と公式声明で説明した。 元ロシア治安要員が運営する通信社「アフリカン・イニシアチブ」のウェブサイトによると、ロシア代表団を率いたのはアレクセイ・クリボルチコ国防次官と、ユヌスベク・エフクロフ上級大将だという。 公式発表はされていないが、石油資源が豊富な赤道ギニアのメディア各社は最近、首都とバータ港にロシアの兵士や傭兵(ようへい)が駐留していると報じている。 ヌゲマ大統領の長男、テオドロ・ヌゲマオビアンマング副大統領は2021年、不正資金で高額資産を取得した罪によりフランスで有罪判決を受けた。以来、赤道ギニアとロシアはよりいっそう関係を深めている。 ヌゲマ大統領は1979年に就任して以降、人口約200万人の赤道ギニアを強権統治。国家元首としては、終身制の君主などを除けば世界最長の在任期間となっている。【翻訳編集】 AFPBB News