台風11号(ヤギ)が比に接近 マニラ東方では大雨で洪水に
カインタ、フィリピン、9月2日 (AP) ― フィリピンの東海上で発達中の熱帯低気圧の影響で、同国北部の広い範囲で9月1日夜から2日にかけて大雨で洪水が発生し、これまでに2人の死亡が確認された。 マニラの東、リサール州のカインタでは腰までの洪水の中を、手製のイカダで家財道具を運ぶ市民の姿が目撃された。 台風11号となった「ヤギ」は9月2日、マニラ南東ケソン州インファタナの北東115キロの海上を、時速15キロのスピードで北西に進んでおり、中心付近の最大風速は21メートル、最大瞬間風速は25メートルと推定される。 マニラ首都圏の広い範囲に台風警報が出され、学校と公官庁は休みとなった。 首都の東を流れるマリキナ川に沿って続く住宅密集地帯にサイレンが鳴り響き、川が氾濫した場合に備えて避難準備を進めるよう呼び掛けていた。 フェリーは全便欠航となり、空の便も欠航が相次いだ。 毎年20前後の台風や熱帯亜低気圧がフィリピンを通過する。 環太平洋火山帯と呼ばれるこの地域は、火山の噴火や地震が多発し、東南アジアで最も災害が多い国のひとつである。 (日本語翻訳・編集 アフロ)