3日間、約300件のメールを放置した驚きの結果…「本当に重要な仕事はどのくらいか」の最終結論
要領よく仕事を進められる人は何をしているか。建設会社総務経理担当役員で時間管理コンサルタントの石川和男さんは「SNSなどパソコンやスマホの通知に振り回されて、仕事のリズムを崩してはいけない。自分の意志で時間を決めてメールなどを見に行くことが重要だ。インバスケット・コンサルタントの鳥原隆志氏が、3日間、約300件のメールを放置する実験を行ったところ、業務上影響があったのは、たったの3件だった」という――。 【イラスト】情報は必要なものだけ取りに行く ※本稿は、石川和男『要領がいい人が見えないところでやっている50のこと』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。 ■華僑のビジネス哲学に学ぶ「仕事における3つの役割」 ---------- 要領がいい働き方とは? 華僑に学ぶ役割分担の極意! ---------- 友人で著者の大城太さん。大物の華僑(かきょう)のもとで超実戦的な修行を積んだそうです。 華僑とは、中国本土以外に住んでいる中国系の人々で、様々な国や地域でビジネスを展開しています。シンガポール、アメリカ、そして日本。華僑の人たちは、その地域で店を開いたり、企業を経営して、地元の経済にも大きな影響を与えています。 そんな華僑の大物から学んだ大城さん。彼の著書『華僑の大富豪に学ぶ ずるゆる最強の仕事術』(日経BP)には、「人脈は広げ過ぎず必要な人との関係を大切にする」「多少値段が高くても友人から商品を買う」「柔軟に対応できるよう、過度な準備をせずに現場での対応力を重視する」「嫌いな人にこそ接近する」「とにかく“借り”をたくさん作る」「人を見るときは目ではなく、口を見る」など、独特の思考や行動原理が書かれています。 そのなかでも特に私が勉強になったのが、華僑のビジネス哲学で、仕事における役割です。それは次の3つの役割に分けることができます。 ①お金を用意する人(投資家) ビジネスに必要な資金を提供する人 ②アイデアを出す人(起業家や発案者) アイデアを考え、計画を立てる人 ③手を動かして働く人(実務者) 実際に仕事を進め、具体的な作業を行う人 華僑は「アイデアを出す人」、つまり商売になることを見つけ出し、クリエイティブ能力を発揮し、仕事のアイデアを出すことに注力するタイプが多数を占めます。