3日間、約300件のメールを放置した驚きの結果…「本当に重要な仕事はどのくらいか」の最終結論
■3日間、約300件のメールの中で緊急なものはたった3件 大切な連絡が予想される日は15分に1回でもOKです。自分の立場や状況に合わせて、自由に決めてください。重要なのは、通知に振り回されず、自分の意志でメールなどを見に行くことです。 あとは、前述したとおり60分に1回休憩を取るので、そのときに重要か緊急の連絡が来ていないかを件名を見て確認します。重要か緊急なら開いて返信、それ以外は決まった時間にまとめて返信します。 通知をオフにしているので、すぐに返信はできません。しかし、返信が遅いと言われたことはありません。それどころか著者仲間のビジネス書に「返信の速い人」と紹介されたことさえあります。 通知に振り回されることなく、自分で決めた時間に確認し、それまでは目の前の仕事に集中する。「先方への返信を速くしなければ」と焦らなくても大丈夫です。 インバスケット・コンサルタントの鳥原隆志氏が、3日間メールを放置する実験を行いました。すると、約300件のメールの中で、緊急なものは電話がかかってきてすぐに対応できました。そのほか業務上影響があったのは、300件中たったの3件だけだったそうです。 3日間でもそうなのです。1時間に1回でも確認すれば大きなトラブルになることはありません。通知をオンにしてそのたびに確認していると、仕事のリズムは崩れ、仕事の進みも遅くなり要領が悪い人になってしまいます。 ---------- 石川 和男 (いしかわ・かずお) 建設会社総務経理担当役員、税理士、作家 建設会社総務経理担当役員を本業に、税理士、明治大学客員研究員、ビジネス書著者、人材開発支援会社役員COO、一般社団法人 国際キャリア教育協会理事、時間管理コンサルタント、セミナー講師、オンラインサロン石川塾主宰(受講者数250名)と9つの肩書で複数の仕事を同時にこなす。 著書に累計35万部突破で、『仕事が速い人は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)、『仕事が「速いリーダー」と「遅いリーダー」の習慣』(明日香出版社)、『Outlook最強の仕事術』(SBクリエイティブ)など。 ----------
建設会社総務経理担当役員、税理士、作家 石川 和男 イラストレーション=末吉喜美