生後約1カ月で保護されたアルビノのリス。「親からクルミの割り方を教わる事ができず」懸命に殻をかじる姿に「自分のペースで頑張れ」応援の声集まる
全身が真っ白な「アルビノ」とみられる珍しいニホンリスを保護している、岩手県盛岡市の動物園「盛岡市動物公園 ZOOMO」。 【動画で確認する】割れ目が入ったクルミの殻をかじり、ポイっと捨てるアルビノのニホンリス。まだ、割り方はまだわからないけど上手に食べています! 生後約1カ月で保護されたため、上手にクルミを割れないニホンリスが、頑張ってクルミを食べている動画が話題です。
クルミの殻を一生懸命にかじっているアルビノリス
話題になっているのは、11月10日に盛岡市動物公園 ZOOMOの公式アカウント(@moriokazoo)がX(旧Twitter)に投稿した画像と動画です。 画像には、ニホンリスがクルミをかじっている姿が写っています。
一緒に投稿された15秒ほどの動画は、ZOOMOの動物病院内で10月29日に撮影されたもの。こちらの動画では殻をかじって捨てながら、美味しそうにクルミを食べているリスの食事風景が見られます。 一見すると普通の食事風景なのですが……実は、このリスにとっては頑張って食事をしている最中なのです。
ZOOMOの公式アカウントによると、このリスは「親からクルミの割り方を教わる事ができず、上手にクルミを割れません」とのことで、そのままではクルミを食べられない状態でした。 ところが、「割れ目を入れたクルミをあげているうちに、自分でクルミの殻をかじるようになった」そうです。
リスにとっては生きるために大切なクルミ割り。やり方がわからなくても、殻をかじれるようになるまで成長した姿にSNSでは、 「クルミかじかじの様子かわいい よかったね保護されて」 「上手に出来てるよ、自分のペースで頑張れ!!」 「がんばれがんばれ」 「本能じゃなくて、技術指導なんだ…」 「がんばれアルビノちゃん!!」 など、心打たれた人たちからの優しい声が寄せられています。また、「頑張って生きる術を覚えて欲しい」と純粋にリスを応援する声だけではなく、「保護されて良かった」というコメントも見られました。
リスの頑張りが気になったBuzzFeed編集部は、ZOOMOの動物病院チーム専属飼育スタッフさんにお話を聞いてみました!
――アルビノのリスという珍しい個体ですが、保護時の状況と盛岡市動物公園 ZOOMOで飼育するようになった経緯を教えてください。 「岩手県営運動公園内で市民の方に保護され、動物公園へ搬入されました。神経症状の治療を継続していましたが治癒する見込みは低く、また、幼いうちに保護されて自立して野生で生きていく術を教えきれないなどの理由から当園での飼育が決まりました」 ――親からクルミを割る方法を教えてもらっていないそうですが、割れ目を入れたクルミなら問題なく食べられるのでしょうか。 「割れ目が入っていれば問題なく食べられます」