<目指せ頂点・21センバツ敦賀気比>選手紹介/3 /福井
◇家族初の大舞台に 本田克三塁手(2年) リーチの長さを生かした守備範囲の広さと正確な送球が持ち味。「投手を助けられる守備を日々目指している」と語る。 北信越大会後は打撃練習に力を入れている。同大会の準決勝では、八回裏と延長十回裏の得点機に打てず「チームに迷惑をかけた」と反省する。上半身のひねりだけでなく、下半身の動きを意識し、強い打球が打てるようになってきた。 試合で課題が見つかると、高校時代に野球をしていた父から助言の連絡が届く。兄も高校野球の経験者だが、甲子園に出場するのは家族で自身が初めて。「甲子園で後悔のないプレーをして、家族にうれしい報告がしたい」。家族の期待を背負い、大舞台での活躍を誓う。 ◇父超え目標掲げる 前川誠太遊撃手(2年) 打線をけん引する好打者。昨秋の県大会と北信越大会の全9試合に出場し、33打数15安打で打率4割5分5厘を記録した。守備でも位置取りやグラブさばきが優れ、東哲平監督も「生まれ持った守備センスを感じる」と舌を巻く。 北嵯峨(京都)の主戦投手として夏の甲子園で8強まで進んだ父を超えることが、小学生のころからの目標。「甲子園で活躍し、プロを目指す」。北信越大会後に父からもらった「この冬の過ごし方で人生が決まる。折れずにやれ」という言葉を胸に、長打力をつけるための打撃練習に注力している。 尊敬する選手はソフトバンクの今宮健太選手。同じ遊撃手で小柄ながら本塁打も打てる点に憧れている。