息子の弁当は毎日「白米と冷凍食品3品」です。時短と節約になるので気に入っていますが、栄養を考えたら避けるべきでしょうか?
冷凍食品の栄養価
冷凍食品工場では、食品中の水分が凍り始めるマイナス1度から凍結するマイナス5度までの間(最大氷結晶生成温度帯)を、急速に通過させる「急速冷凍」でおかずを凍結させます。食品組織の損傷を極力少なくし、おいしさや栄養を保つことができる技術です。 ディートリッヒ博士が1957年に実施したグリーンピースの保存による実験では、マイナス18度で保存し、1年後に栄養価を測定した結果、大きな減少はみられませんでした。 ただし、家庭の冷凍庫は開閉することも多く温度変化が起きてしまうため、購入後は2~3ヶ月で食べきることを推奨しています。
冷凍食品を使ったお弁当の工夫
栄養バランスを考慮したお弁当づくりのポイントを紹介します。 まず、手間がかかるヘルシーなおかずは、冷凍食材を活用しましょう。体内で脂肪に変わりやすい炭水化物(糖質)の摂取量を控えめにして、代わりに食物繊維が豊富なひじきの煮ものや根野菜のきんぴらなどの冷凍おかずを詰めましょう。 また、旬の時期に収穫されている冷凍野菜は、旬を過ぎてしまった生野菜よりも栄養価が高いことが報告されています。ブロッコリーなどの冷凍野菜をお弁当の隙間に添えれば、彩りにもなるためおすすめです。
冷凍食品をうまく使って楽しくお弁当をつくろう
忙しい朝のお弁当作りは、日々の負担になります。また、手作りおかずをお弁当に入れるときは、腐りにくい工夫やコツが必要です。ただし、保存性を高めるために塩分量を多くしては、体によいとはいえません。 おいしい冷凍食品はたくさんあります。ぜひ、栄養面を考慮しながらうまく組み合わせて使ってみましょう。 出典 一般社団法人日本冷凍食品協会 令和5年(1~12月)冷凍食品の生産・消費について(速報) 公益財団法人生協総合研究所 調理済み加工食品の利用に関する調査速報 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナ
ファイナンシャルフィールド編集部