息子の弁当は毎日「白米と冷凍食品3品」です。時短と節約になるので気に入っていますが、栄養を考えたら避けるべきでしょうか?
料理の得手・不得手に左右されず、簡単に美味しく調理できる冷凍食品に助けられている人は多いのではないでしょうか。しかし中には、栄養面が気になるという方もいらっしゃるかもしれません。 そこで本記事では、冷凍食品を使ったお弁当のメリット・デメリットや、栄養バランスを考慮した弁当作りのポイントについて紹介します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
冷凍食品の消費量
一般社団法人日本冷凍食品協会がまとめた「令和5年(1~12月)冷凍食品の生産・消費について(速報)」によると、冷凍食品の消費量は288万387トンです。国民1人あたりの年間消費量は23.2キログラムであることを考慮すると、冷凍食品は身近な加工食品であるといえるでしょう。
冷凍食品のメリット・デメリット
冷凍食品は、腐敗や食中毒の原因となる細菌が活動できない「マイナス18度以下」の冷凍庫で保存されるため、衛生的な食品だといわれています。日々進化する冷凍技術により、おいしさや栄養が保たれるようになりました。 また、冷凍食品は冷凍庫で長期間の保存が可能なため、まとめて買いもできます。自分ではなかなか調理ができないようなおかずでも、必要な分だけ食べられるため、食品ロスも起こりにくい傾向があります。 しかし冷凍食品に含まれる添加物や、原材料、栄養バランスなどに不安を感じている方もいるようです。 公益社団法人生協総合研究所による「調理済み加工食品の利用に関する調査速報」によれば、調理済み加工食品に関して「食品添加物に不安を感じる」と答えた人が39.5%にのぼりました。 また、便利さがメリットである反面、デメリットにもなると感じる方もいるようで、「手を抜いたように思われてしまう」や「便利なので依存してしまう」などと回答した方も見られました。
食品添加物は大丈夫?
冷凍食品の活用は、保存料(食品添加物)がたくさん使われているというイメージをお持ちの方も多いようです。しかし、製造から販売されるまでマイナス18度で保存されている冷凍食品には、保存料が使用されていません。 これは腐敗や食中毒の原因になる細菌は、マイナス18度の低温状態では活動できないため、冷凍食品は保存料が不要だからだといわれています。