地元紙はメッシ率いるアルゼンチン敗北を「ひとつの時代の終焉」と報道
またサンパオリ監督の進退も大きな問題となっており、周囲の雑音も多く、選手たちは試合だけに集中できず、常にチームには気まずい雰囲気が流れていた。 ラ・ナシオン紙は、「監督が何をするか、アルゼンチン・フットボール協会(AFA)はどう決めるのか、という問題に現段階では答えがない。4年後の2022年のカタール大会までにチームの舵取りはどうすべきか。確固たるプロジェクトが必要になる。フランスが欠点を浮き彫りにし、エリート世代に終止符を打っただけでなく、いつもスター選手の奇跡に身を委ねる考えではいけないと教えてくれた」とチームの立て直しを促した。 当のサンパオリ監督は、「私は辞任するに値しない。チームを分析するために必要だったこと。この敗戦は、経験や教訓として私を鍛えてくれる」と試合後会見で続投発言。 オーレ紙は、この発言をとらえて「試合後の会見に臨んだサンパオリ監督の第一印象は“抵抗”だった」と表現した。また前出の「アルゼンチンが負けた5つのフラストレーションの原因」という記事の中でも「ひとつに、 監督の戦法のゆらぎがあった。最初は4人バックで戦ったのに、その次は、3バック、またその次は4バックに戻すなどした。これでは解決策にならない。また億万長者の契約項目を掲げることにこだわった、この監督の選出人事は間違いだった」と厳しく断罪した。 一方、ナイジェリア戦の試合後に興奮の余り倒れて、病院に搬送され「死亡説」がSNSで拡散するなど、毎度、場外でお騒がせだったディエゴ・マラドーナ氏についても、「フランスとの一戦に失望のマラドーナ」と、ラ・バングアルディア紙は紹介した。恋人のロシオ・ヘラルディネさんと仲良く観戦する写真が掲載され、アルゼンチンのポプラル紙は「マラドーナ氏はカザン競技場のスタンドで最も注目をされ、すべてのカメラが彼の姿や行動を追いかけた」と報道している。