初出場の東海大相模が8強に名乗り、名門野球部の昨夏甲子園に並んで「自信になる」
選手権初出場の東海大相模がベスト8に名乗りを上げた。効果的な加点で試合の主導権を握り続け、東北学院に3-0で快勝。昨夏の高校総体16強を上回る快進撃に、先制点の小林晄は「インターハイ(高校総体)をこえられてよかった」とほほ笑んだ。 前半5分に左サイドからのクロスを小林晄が頭で合わせて先制する。前半追加タイムに右サイドからのロングスローを塩田が頭で押し込んで追加点。後半31分に右サイドを突破してからのクロスを、逆サイドに詰めた辻がねじ込んで勝利を決定付けた。 甲子園春夏通算5度の優勝を誇る野球部が名門として知られ、昨夏の甲子園でも準々決勝に駒を進めている。サッカー部も野球部に刺激を受けながら精進を続けて全国大会準々決勝にたどり着き、辻は「競技は違うけど同じベスト8。1つ1つ勝ち上がっているのはいい」と納得の表情だ。 4日の明秀学園日立戦に勝てば、11日の準決勝で国立競技場の舞台に立つ。「8強はサッカー部にとって自信になる。夢のあるチームが、夢の場所をつかめるところまできた」と有馬監督。野球部同様に名門の称号を目指すサッカー部が、まばゆい輝きを放っている。(奥山次郎)