【年金の見通しは5年前より改善も】65歳以上無職夫婦、毎月約4万円の赤字が続く…シニア世帯の平均貯蓄額・1ヵ月の生活費はいくらか
まとめにかえて
今回は65歳以上の平均貯蓄額や、年金額の例を見てきました。 65歳以上の平均貯蓄額が増加している背景には、老後2000万問題を意識した貯蓄が考えられます。しかし昨今の物価上昇、長寿化による介護費の増加など、貯蓄だけでカバーしきれないことが想定されるさまざまな課題があります。 銀行預金だけでは資産が増えない時代になり、投資初心者でも始めやすいNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用する方が増えています。 資産運用で重要なのは、資産の分散です。 ただし、NISAでひとつのファンドに集中投資しているだけでは十分な分散にはなりません。 国内外の債券、コモディティ、株式など、幅広い資産を保有することが大切です。そして万が一への備えに保障付きの商品を保有しておくことも重要になるでしょう。 資産形成の方法は人それぞれ異なるため、まずはライフプランを作成し、それに基づいた運用を始めることをおすすめします。
参考資料
・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」 ・総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」 ・厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」 ・厚生労働省「国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通しー令和6 <2024> 年財政検証結果ー」
野平 大樹