肝臓から脂肪を落とす「朝のみそ汁」有効な摂り方 医師が解説「やせない人は肝機能に問題あり」
肝臓の脂肪を減らすためには、糖質と脂質を適正量に抑えながら、代謝のスイッチを入れるタンパク質をしっかりと摂取し、代謝を促すために必要なビタミンやミネラルを過不足なく摂る必要があります。 さらに、肝臓と密接に関わっている腸内環境を整えるため、食物繊維も摂るよう心がけなくてはいけません。 これらすべてを満たしてくれる魔法のような食べ物が「やせみそ汁」なのです。毎朝、具だくさんのみそ汁を最低1杯飲むだけで、肝機能は自然と回復し、代謝のよいやせる体が手に入ります。
■具たっぷりが、脂肪を増やさないコツ 肝臓太りの最大の原因は糖質の摂りすぎによるもの。 ごはん、パン、麺類といった主食や甘いお菓子など、糖質に偏った食生活を続けていると、肝臓で代謝しきれず余ったブドウ糖が、脂肪として肝臓に蓄積されてしまいます。それにより肝機能が衰えると、代謝の働きも低下し、さらに太りやすくなるという悪循環に陥ってしまうのです。 みそ汁に肉や魚、野菜などの具材をたっぷり入れると、お腹が自然と満たされて主食の量が減り、糖質の取りすぎを防いでくれます。
さらに、食後血糖値の上昇がゆるやかになり、脂肪を溜め込む原因となるインスリンの分泌量も抑えられるので、太りにくくなります。 ■代謝を上げるためにタンパク質をプラス! 肝臓は、アルコールを分解して解毒する働きがあります。その働きを担う物質がタンパク質です。また、傷ついた肝臓を修復するときにもタンパク質は必要です。 タンパク質は体に溜めておくことができないので、適量をできるだけ毎食摂る必要があります。
そのときに特に意識してほしいのが、朝食で摂るタンパク質。1日のはじまりにタンパク質を摂ることで肝臓にある代謝のスイッチが入り、1日中、効率よく糖質や脂質をエネルギーへと変換してくれます。 しかし、忙しい現代人は、朝ごはんを抜いてしまったり、食パン1枚だけで済ませてしまったりと、朝食でのタンパク質が不足しがちです。このような状態で1日をスタートさせてしまうと、1日中代謝の働きが鈍くなり、その結果、太りやすくやせにくいデブ体質へとまっしぐら。