【MLB】 三塁手ブレグマン獲得を目指すタイガース 値切りのためにあえて持久戦に?
キャンプインを2月中旬に控え、オフの移籍市場の終幕が近づいている。FA市場に残っている選手の内、最大の大物が三塁手アレックス・ブレグマンだ。しかし、古巣アストロズが既に争奪戦から撤退したと報じられ、ブレグマン獲得に動く球団はオフシーズンが進むにつれて減っている。タイガースはブレグマン争奪戦における有力候補と見られているが、あえて持久戦に出るかもしれない。「Mライブ」のタイガース番記者エバン・ウッドベリーが報じている。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ
昨季プレーオフで躍進したタイガースは今オフもここまでグレイバー・トーレスらを獲得し、戦力強化を進めている。ただ、打線の迫力不足は依然として課題のままで、ブレグマンやアンソニー・サンタンデールに興味を示しているとされている。ただ、ブレグマン争奪戦におけるタイガースのネックが金銭面だ。 ブレグマン側は2億ドルの契約を求めている。古巣アストロズはブレグマンに対し、6年1億5600万ドルのオファーを提示したが、ブレグマン側と金銭面のギャップがあると報じられていた。結果的にアストロズはブレグマンとの再契約を諦め、トレードで三塁手イサーク・パレイデス、FAで一塁手クリスチャン・ウォーカーを獲得している。争奪戦から撤退する球団が増えるにつれ、ブレグマンが希望する2億ドルの契約を得られる可能性は減っているかもしれない。タイガースも2億ドルのオファーをブレグマンに提示することはないだろう、というのが複数のメディアの見解だ。 今オフのブレグマンと似たような結末を辿ったのが、昨オフにFAだった三塁手マット・チャップマンだ。チャップマンは希望するオファーを得られず、3月になってジャイアンツと3年5400万ドルの契約を結んだ。チャップマンの契約には1年目、2年目終了後にそれぞれオプトアウトが付随しており、チャップマンは好成績を残し次第、FA市場に出直して良い契約を狙えるようになっていた。昨季のチャップマンは持ち前の好守とパワーで見事に好成績を残し、シーズン終了を待たずにジャイアンツと6年1億5100万ドルの延長契約にサインした。 ウッドベリー記者もタイガースが時期を待ち、ブレグマンに対して短期契約で年平均の高い契約をオファーする可能性を示唆している。開幕が近づけば、ブレグマンはチャップマンを上回る3年9000万ドル(1、2年目終了時にオプトアウト)規模の契約で妥結する可能性も高くなるだろう。タイガースは大物ブレグマンをリーズナブルに獲得するため、あえて持久戦に出る可能性もあるというわけだ。