【毎日書評】仕事ができる「ずるい人」がやっているトラブルを回避するためのメール術
ずるい人は、記憶を信用しない
人の記憶は曖昧なので、「いった、いわない」のトラブルは起こりがち。相手が覚えていなかったという以前に、そもそも聞こえていなかったと言う可能性もあるかもしれません。 ずるい人は、「言った、言わない」のトラブルを未然に防ぐために、全ての情報をメールに残しています。 また、こうした証拠のおかげで、平和的に解決することができます。(155ページより) メールに残すことは、相手に確実に動いてもらいたいときにも使えるといいます。 例えば、打ち合わせなどで、相手に対して要望を伝えたり、仕事をお願いしたりするとき。 相手も要望や依頼は頭に入っていても、期限や役割分担などの、細かい情報がちゃんと伝わっていなかったり、忘れられてしまったりすると、確実にほしいものが返ってきません。(155ページより) しかしメールを送ることによって、こちらが「伝えた」と言う事実や内容がデータに残ります。また、相手の返信によって「確実に伝わっているかどうか」を確認することも可能。それらは対面や電話ではなかなか読み取りづらい部分であり、メールならではの利点だということです。 メールに残っている証拠は、相手と議論や喧嘩をするためのものではなく、仕事を円滑に進めるために使うもの。したがって、お互いを守るために正しく使うことが大きな意味を持つわけです。(154ページより) 本書の知識を吸収すれば、もっと「楽」に、「ゆるく」メールと向き合えるはずだと著者は述べています。仕事を効率よく、効果的に動かしていくためにも、参考にする価値はありそうです。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: PHP研究所
印南敦史