<ここに注目>明徳義塾の左腕・代木と機動力の仙台育英が対決 選抜高校野球
明徳義塾・米崎薫暉(くんが)主将の話
(対戦相手の)仙台育英は昨秋の東北大会を制しているので強いと思う。自分たちがどんな野球をするかが課題。(チームの現状は)いい感じなので、一戦必勝で優勝を目指して頑張りたい。
夏の甲子園20回出場 OBにゴルフの松山英樹ら
1976年開校の私立校。男女共学の中高一貫校で高知県須崎市に本校堂ノ浦キャンパス、同県土佐市に竜キャンパスがある。「徳・体・知」三位一体の人格育成を掲げ、教職員が学園内で生徒と共に生活する「師弟同行の教育」を実践している。また、海外の学校と姉妹校提携を結び、多くの留学生を受け入れている。 野球部は開校と同時に創部され、夏は20回の甲子園出場を誇る。2002年夏に全国制覇を達成し、春の最高成績は83年、04年のベスト4。多くの部活動が全国トップレベルでOBにDeNAの伊藤光やプロゴルファーの松山英樹らがいる。
「努力が実るようなプレーを」養護教諭・岡野由佳さん
今は別のキャンパスでの勤務ですが、昨年は(野球部のある)本校で働いていました。野球部の生徒は息抜きによく保健室にも来ていましたし、人懐っこい子が多いです。 新チームになってからは秋季大会の応援に行きました。四国地区大会は準決勝と決勝を観戦しましたが、(エースの)代木大和君や(主将の)米崎薫暉君を筆頭に良いチームだなと思いました。 昨年の夏に初めて甲子園に行きましたが、雰囲気が違いますね。圧倒されました。今年も行けるのであれば直接見て応援したいです。 養護教諭としては、まず新型コロナウイルスに感染しないことが前提。体調管理をしっかりして日ごろの努力が実るようなプレーができるよう、陰ながら祈っています。
東北の王者・仙台育英 エース伊藤は多彩な変化球操る
2020年秋の東北大会は分厚い投手陣と切れ目のない打線がかみ合い、危なげなく連覇を達成した。 最速147キロのエース右腕・伊藤樹(3年)は準決勝の花巻東(岩手)戦のみの登板ながら、四回からリリーフし6回を4安打無失点に抑えた。スプリット、カーブなど多彩な変化球を投げ分ける本格派だ。他にも2種類のチェンジアップを操る松田隆之介(3年)や、2年生左腕・古川翼らが控える。打線の中心は4番・吉野蓮(3年)。20年秋の公式戦は打率4割3分3厘、1本塁打、11打点をマーク。走攻守に優れ、須江監督が「上林(誠知、ソフトバンク)2世」と評する3番・秋山俊(3年)も期待の一人だ。また、全体的に足の速い選手が多く、9試合で計39盗塁と機動力も備える。 楽天入りした入江大樹を擁し、中止となった前回大会に出場が決まっていた前チームも「仕上がりに自信があった」と言うが、今年は「それ以上」と須江監督。大きな手応えを持って聖地に乗り込む。【岸本悠】