セブン&アイ、自社買収を検討 カナダ企業からの買収提案に対抗
流通大手のセブン&アイ・ホールディングスが、経営陣による自社買収(MBO)を検討していることが13日わかった。カナダの企業から受けている買収提案に対抗して、株式の非公開化をめざすとみられる。 複数の関係者によると、セブンはメガバンクなどに対し、MBOを実施するための資金調達を打診しているという。セブンの時価総額は13日時点で約5兆8千億円にのぼり、全株式を取得する場合に必要な総額は6兆円以上になる可能性が高い。 カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールは7月、セブンに約6兆円での買収を提案した。これに対しセブンは、「(企業価値を)著しく過小評価している」などと拒否する書簡を送付。9月中旬にはクシュタールが、買収額を従来より2割引き上げて約7兆円とする新たな提案をしたことがわかっている。
朝日新聞社