多くの日本人は「アウトプット学習」が苦手な理由【月利30%トレーダーの助言】
初心者トレーダーこそ実践を積むべき
為替相場は生き物のようなものです。毎日目まぐるしく価格が変動し、世界経済の動向ひとつで大きくトレンドが変わります。変化の激しいFXの世界でトレーダーに求められることは、変化に対応できる柔軟な発想や対応力です。それらの力を身につけるためには実際にトレードで経験を積むことが重要になります。もちろん、トレードに関する技術や理論を学術的に学ぶことも必要ですが、トレーダーとしての総合力を高めるためには実務経験も必要です。 しかし、FX初心者のほとんどはインプット学習とアウトプット学習の比率が悪く、偏りのある勉強しかしていません。トレードに関する書籍を読み漁るだけの人もいれば、自己流でトレードを繰り返すだけの人もいます。偏りのある学習は成長スピードを上げることができず、下手をすれば相場の世界から退場させられてしまうかもしれません。 また、FX初心者の多くはインプット学習の比率が大きすぎる傾向にあります。そのため、前述したように頭ではわかっているのに行動できないという事態を招いてしまうのです。理論武装はしているのになかなか実戦に向かわないことは非常にもったいないことです。勉強している初心者トレーダーこそより実務経験を積むために、デモトレードを行って、自分のトレードスタイルの修正を行っていくべきです。デモトレードで実績を積むことができてから、リアルのトレードに臨みましょう。ただし資金管理ができることが前提条件となります。
自分の勉強時間の配分を振り返る
今回は、FX学習におけるインプット学習とアウトプット学習のバランスの重要性について解説しました。トレードではインプット学習を効率よく行い、アウトプットすることで自分の課題が見つかるでしょう。課題を発見したら課題の原因を探し、課題解決するためのアクションプランを策定します。アクションプランに沿って再度アウトプットすることで、トレードスキルの練度が見違えるほど磨かれるでしょう。 インプット学習はトレードの基本を習得するために必ず必要なことですが、知識の詰め込みだけでは実際のトレードで役に立ちません。まだ安定した利益を出せない人ほど自分の勉強時間のうち、どれくらいの時間をアウトプットに使っているかを考えてみるとよいかもしれません。 清水 一喜 株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員