アマチュア時代の代表にレフティはゼロも、アジアカップには5人。そこには日本サッカー界の歴史的変化が詰まっている? 【コラム】
最近の浦和強化部の志向は明確
以前のA代表ではほぼ皆無だったレフティも、1月のアジアカップでは久保ら5人を招集。個性を尊重する時代の象徴だろう。(C)SOCCER DIGEST
浦和はレフティが多彩だ。19節の鹿島戦では、3トップが右からオラ・ソルバッケン、チアゴ・サンタナ、大久保智明。2CBの左側にはマリウス・ホイブラーテンがいる。ローマからレンタル移籍のソルバッケンは、ようやくリーグデビューを果たした約1か月前の町田戦に比べれば、だいぶコンディションは良化していた(6月30日でレンタル期間満了)。 だが前半の浦和は鹿島に完全に試合を支配されたので、後半開始から大久保を左SBの大畑歩夢に交代。66分にソルバッケンはレフティの前田直輝に継ぎ、その10分後には岩尾憲を下げて、やはりレフティで攻撃の仕上げやキックに特徴のある武田英寿を投入。結局武田が救世主となり前半の2失点を帳消しにした。 最近の浦和強化部の志向は明確だ。海外経験者を高評価するのと同時に、助っ人アタッカーにはレフティへの拘りが見て取れる。すでにクラブを去ったキャスパー・ユンカーやダ
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