安山率いる荻野正二監督を韓国メディアが猛批判「自分の哲学を溶かしながら…」
バレーボール日本代表で主将を務めるなど〝レジェンド〟として知られ、現在は韓国1部安山OK金融グループの監督である荻野正二氏が、今季開幕後の不振で猛批判を浴びている。 荻野監督は現役時代に1992年バルセロナ五輪、2008年北京五輪に出場。日本代表の主将も務めたレジェンドだ。引退後は強豪サントリーを率いて数々のタイトルを獲得。昨季からは完全プロリーグ化で世界中から名将が集まる韓国Vリーグへ渡ると、安山OK金融グループをKOVOカップ初優勝、レギュラーシーズンで3位に導いてプレーオフ準優勝を果たすなど世界的名将の仲間入りを果たした。 今季はリーグへ期待が高まる中で迎えたが、いきなり開幕2連敗。現地メディアから批判の矢面に立たされている。 韓国紙「世界日報」は「たった2試合で明らかになったOK金融グループの〝オギノマジック〟の素顔…」と題して、荻野監督の采配を厳しく評している。 まずやり玉に挙がったのが、大エースだったレオの放出だ。「まだシーズン序盤だが、断言できる。荻野監督がレオをあきらめたのは間違いだ。レオの代わりに抜擢したルッコニと一緒に、自分のバレーボール哲学を溶かしながら、昨シーズンのようなチャンピオンシップ進出はおろか、最下位に落ちるかもしれないことを心配しなければならない状況だ」と指摘した。 荻野監督は大砲1人に頼るチームから脱却して組織力の向上を目指したが、これまでのところチームはうまく機能しておらず、レオが移籍した現代キャピタルにストレート負けの屈辱を喫した。そうした面も火に油を注いでいるのだ。 「もちろん、今シーズンはたった2試合しかやっていない。その相手は強豪と言われる大韓航空、現代キャピタルだった。それでも明らかに見える。〝オギノマジック〟の素顔がそのままあらわになった。昨シーズンのチャンピオン決定戦準優勝は、荻野監督のバレーボール哲学が生み出したものではなく、レオという最高の外国人選手がいたからこそ可能だったということだ」と荻野監督の手腕を酷評した。 日本のレジェンド指揮官はここから巻き返せるか。
東スポWEB