「昭和59年発行の紙幣」はまだ使用できるの?新紙幣が発行されたのでそろそろ引退でしょうか?
令和6年7月に新紙幣の発行が開始され、日常的に新しいデザインの紙幣を目にすることも増えてきています。 日本のお金は時代とともにデザインや使用される人物が変わり、新しくなってきました。新しい紙幣が発行されるようになると、古い紙幣がいつまで使えるのか、疑問に思う人もいるかもしれません。 本記事では、昭和59年に発行された2世代前の紙幣について、現在でもまだ使用できるのかを詳しくご紹介します。 ▼実家の物置で「鳳凰」の描かれた100円玉を発見! 昔のお金は今も使える? 高く売れる場合もあるの?
昭和59年に発行された紙幣とは?
国立印刷局によると、紙幣の発行順を表すために「ABCDEF」の記号で区別することがあるようです。昭和59年に発行された紙幣は戦後4番目に発行された紙幣ということで「D券」と呼ばれており、以下の3種類があります。 ●D千円券:表面は夏目漱石・裏面は鶴 ●D五千円券:表面は新渡戸稲造・裏面は富士山 ●D一万円券:表面は福沢諭吉・裏面はきじ 福沢諭吉が描かれている紙幣は、昭和59年発行のD一万円券と平成16年に発行されたE一万円券の2種類がありますが、E一万円券の方は裏面が平等院鳳凰堂に据えられている鳳凰像となっています。また、E一万円券は表面にホログラムがあり、D一万円券の方にはないという点も特徴のひとつです。 また、昭和59年に発行された紙幣は平成19年4月2日に支払停止日を迎えています。
古い紙幣はまだ使用できるのか?
財務省によれば、昭和18年以前に発行された紙幣を始め、昭和21年に発行されたA券から平成16年に発行されたE券まで、古い紙幣は現在でも使用することが可能です。日本銀行法第46条第2項で「日本銀行が発行する銀行券は、法貨として無制限に通用する」と定められています。 昭和59年に発行されたD券の後は、平成16年11月1日にE券が発行されています。そして、令和6年7月3日に現在の新紙幣が発行され、北里柴三郎が描かれたF千円券、津田梅子が描かれたF五千円券、渋沢栄一が描かれたF一万円券が流通し始めています。