英アーム、7─9月期予想上回る 高収益の次世代技術が貢献
Max A. Cherney Deborah Mary Sophia [サンフランシスコ 6日 ロイター] - 英半導体設計大手アーム・ホールディングスが6日発表した第2・四半期(7─9月)の売上高と利益が市場予想を上回った。顧客企業が収益性の高い次世代技術を使用していることが追い風になった。 第2・四半期の売上高は5%増の8億4400万ドル。アナリスト予想は8億0840万ドルだった。 売上高の25%が現在導入中の「v9」アーキテクチャによるものだった。スマートフォンへの採用が増収につながり、米アップルもそのような顧客の1社。最新の「iPhone16」シリーズにv9技術が盛り込まれている。 レネ・ハース最高経営責任者(CEO)は「アップルを含め、モバイルの成長率をかなり楽観視している」と語った。 株式報酬などを調整した1株利益は0.30ドルで、アナリスト予想の0.26ドルを上回った。 <株価は下落> 第3・四半期(10─12月)の売上高見通しは9億2000万─9億7000万ドルで、予想中間値は9億4500万ドル。LSEGがまとめた市場予想は9億4430万だった。 これを受けて株価は時間外取引で4.5%下落。一部アナリストによると、AI(人工知能)にけん引され、もっと力強く成長すると期待されていた。 TECHnalysisリサーチのボブ・オドネル社長兼チーフアナリストは「アームはAI半導体トレンドに関連して良い仕事をしたが、それをしたためにまだ満たされていない期待をつくり出したのだろう」と指摘した。 1株利益見通しは0.32─0.36ドル、市場予想は0.34ドルだった。