「上沢式FA」とやゆする声の一方でポスティング制度への疑問相次ぐ…韓国を見習うべきとの声「今すぐシステム変えろ」「韓国プロ野球の制度を真似れば良いのに」
ソフトバンクは18日、米大リーグのレッドソックス傘下の3AウースターからFAとなった上沢直之(うわさわ・なおゆき)投手(30)を獲得したと発表した。背番号は10。26日に入団記者会見を行う。ネット上では今回の移籍について「上沢式FA」と投稿するファンが多かった一方、韓国の制度を見習うべきだとする声が上がった。 「上沢式FA」とは日本ハムからポスティングシステムを利用して米挑戦しながら1年で帰国し、ソフトバンクに移籍した上沢のことを揶揄した言葉で、もとは有原航平投手が日本ハムからポスティングシステムを利用して米挑戦し、2年後にソフトバンクに加入した際、「有原式FA」と称されたことに由来する。 本来、自らの意思で他球団に移籍するにはFA権が必要で、2007年以降のプロ入り選手は高卒なら1軍での在籍日数(145日)を満たして8年、大卒、社会人は7年で国内FA権を取得する。さらに海外FA権を取得するには全選手が累計9年必要になる。だが、ポスティングシステムを利用した場合、所属する球団が許可すれば入団数年での海外移籍が可能。その後、海外球団で解雇され、FA選手となれば、日本球界復帰の制約はなく、自らの意思で元の球団とは違う球団に移籍できる。 この日のX(旧ツイッター)では海外挑戦を援護した日本ハムを裏切る形となった上沢に対する感情的な投稿があった一方、「有原式FAは現行ルール上は問題ないんだから、上沢の件はしょうがないよね」や「ポスティングを悪用した上沢式FAは規制せなあかんよね」といった冷静な声もあった。その中で注目されたのが韓国のポスティングシステムだった。 韓国メディア「OSEN」などによると、韓国のポスティングシステムは海外から韓国球界に復帰する際は、元の所属球団としか契約できず、復帰後4年間プレーしなければFA権は手にできない。Xでは「上沢が悪いんじゃない。こうなってしまったシステムが良くない。そこだけは韓国KBO見習え」「今すぐ上沢式FAのシステム変えろ このルールに関しては韓国KBOを推奨するわ」「韓国プロ野球の制度を真似れば良いのに」などの声が並んだ。
中日スポーツ