止まらない競輪のスピード化、2025年も「追い込み型受難」は続く!? 敏腕記者3名が考える“ブレイク必至の若手選手リスト”大公開!
前田 伊藤颯馬と後藤大輝の前で頑張ってくれる選手に。 松井 九州の選手でいえば、松山記念での宮崎大空は強かった。一次予選で町田太我を捲っちゃって、二次予選も深谷知広の5番手からあわや2着だからね。 松本 宮崎は、9連勝して去年の秋にS級に戻って来ました。1回A級を経験したことがいい方向にいったんですね。宮崎は115期でしたよね。 松井 そう、藤井侑吾と同期。だから115期あたりがブレイクしてくるんじゃないかな。 松本 藤井はすでにGIレギュラーだけど、宮崎はこれからGI出場に絡んでこないといけない。来年は地元の熊本で全日本選抜があるので、競走得点を上げていってもらいたいですね。 松井 九州の若手の勢力はすごいよね。伊藤旭や伊藤颯馬、後藤大輝がいて。嘉永泰斗だってまだまだ伸びしろはあるだろうし。ただ、九州はまとまらないよね。 前田 九州男児だから? 松井 北日本もまとまらない感じはするけど、北は並ぶもんね。でもこれだけ駒が揃って、九州はここ10年でいちばんの勢力になったと思うな。 松本 121期の太田海也と中野慎詞は、今年はもうグランプリを狙える存在。 前田 競技の出場もあると思いますが、走れるGIは走って欲しい!
松井 太田と中野はもちろん才能の塊なんだけど、この2人にあんまり簡単に勝たれちゃうと、それはそれで複雑な思い(笑)。ワッキーや新田祐大は、国内で戦った下地があったわけじゃない。この2人には、もうちょっと国内で足場を固めてから獲って欲しい気持ちもある。 松本 ファンに「勝って欲しい」と思わせる下地作りでもありますね。 前田 今はスター性の方が目立っているから。 松本 中野は北日本、太田は中四国。それぞれの地区で、2人がS班や先輩たちを引っ張ってラインで決めるレースで勝っていく。そうすれば「次は太田が獲る番だよね、中野が獲る番だよね」という雰囲気になっていく。中野に関しては、昨年11月の四日市記念で新山の前を走って、役割をきっちり果たしましたけど。 松井 中野は、中団で吉田拓矢を相手に引かなかったり、面白みを出してきたね。 松本 ナショナルチーム勢は走る機会が少ないけど、国内の競輪に関しては、ラインへの貢献度を積む1年にしてもいいのかなと思いますね。