止まらない競輪のスピード化、2025年も「追い込み型受難」は続く!? 敏腕記者3名が考える“ブレイク必至の若手選手リスト”大公開!
松井 森田は、立ち回りはうまいし捲りのスピードはあるし、強い選手だと思う。ただ、走りが現代チックでロング先行を見ていないからね。 松本 確かに、オールドファンに刺さるレースはあまりしていないですよね(笑)。チャレンジとA級で取材したときに「自分は勝つことが期待されている」と、立ち位置がわかっている選手だなと思いました。 前田 考え方と競輪に対する熱量がすごい。S班になるにふさわしい選手だと感じています。 松井 今年は9車の記念でどんどん見たいね。 前田 ナショナルチームに選ばれるようなスピードはもちろん、根性と人情。見た目は若手アイドルみたいなんだけど。敵に回したらすごく怖いと思う。 松本 S級に上がったばかりだから、今は根性を出す場面ってあまりないかもしれないけど。9車のグレードレースになると、なんでもやってくる相手やレベルの違う相手との戦いになる。そこでタテ脚だけじゃ通じなかったときや、自分が先行に入ったときの抵抗の仕方とかで、根性の部分を出せるんじゃないかな。 松井 森田の他に、125期は中石湊、阿部英斗、山崎歩夢、谷内健太なんかも上で通用しそうだね。 松本 今年のオールスターが函館開催だから、北海道の中石は自分で点数を取って出るぐらいの気持ちでいて欲しいですよね。 前田 力はあるだろうから成し遂げて欲しい。 松本 早くS級に上がって順応して「中石をオールスターで見たい」と思わせるレースをしてくれれば、オールスターは10の推薦枠があるから、そこに入れる可能性もある。まずは早く9連勝してS級に上がること。 前田 警戒されてね。 松本 それから福岡の阿部英斗は、熱狂的な競輪ファンから選手になったんです。見ている競輪のレース数は125期の中でダントツなんじゃないかな。なので競輪らしいレース、例えばラインの先頭を引き受けたときのレースなどは上手いと思うので、九州にとって大きな力になると思います。